【We are lonely,but not alone.】読了
この本は以前軽く読んだ本であり今回は再読した上での書評となる。
(そういえば兄さん@EnjoyGoodjobとお話ししてる時書評という言葉が重いという話になった。それに関してはまた今度書こうと思う。)
この本の帯には
「みんな居場所がない」
こう書かれている。
皆なんとなく理解できることだと思う。
もし違和感のある方はすごく恵まれているのだと思う。
扉にはこうある
『宇宙兄弟』の中にこんなセリフがある。
「We are lonely,but not alone.」
このセリフは、宇宙で1人漂う宇宙飛行士が発するものだ。しかし、たくさんの人間に囲まれていても、Lonelyにはなる。どうすれば、not aloneになれるのか、コミュニティについて考えながら探りたいと思う。
宇宙兄弟自体もすごく好きな作品で印象に残っっているセリフだ、マンガの中でも主人公を始め登場人物が皆悩みながらも前進していく。
この本ではその孤独とコミュニティの関係を深く掘っていく。
SNSの普及によりコミュニケーションに忙しい人は増えた、その情報量も多いだろう。なのに寂しさや孤独感を感じてる人は多いという。それに対する答えがコミュニティであるからだ。
昔の人は、暇で退屈していた。現代人は、忙しいのに退屈している。
この言葉はすごく印象的であり、自分が趣味で山に入る時などに感じていることを言葉にいたらこういう言葉だろうなぁと感じていた。
本来生き物とは生きるためにただ時を過ごすのだ
山にははいると電波もなくただそこに自分だけがいるということを本当に感じる。まぁ言うなれば暇なのだ。
ただ暇は悪くない。たまに忙しいことを充実していると勘違いしてしまいそうになるが本来そんなことはない。自由だと言いながら社会的であるためにしなければならないと思い込んでいることが多く真に自由ではないように思う。
人は社会性を身につけた時に自己承認欲求などを身につけると考えている
社会がなければ承認など得なくてもいいのだ。
ただ世界は社会を形成してしまった。
ではどうやって行くのかその答えがその先にあるように感じた。
本ではここから持続可能な経済圏ということでよりビジネスの話に入って行く。
コミュニティに安心と安全を求める/必要だということは時代にあった本当に素晴らしい表現と内容だと思う。
安心だけでも安全だけでもない一見似ているが異なるこの2つを共存させたうえでの熱狂が必要だということだ。
自分の所属するコミュニティでそれが担保されているのはみ箕輪編集室と仲間内の山岳会だ。
その2つでもすごいのがみの編だ。
とにかく速い。企画運営スピードから新規入会者の増え方まで速い。全部速い。
こんだけ中を引っ掻き回すのに熱狂が途切れない
この本の中にも新規メンバー新規加入に関する注意点が挙げられている
そのくらい新しい人間をコミュニティに入れることは難しいことだと思う。
新規メンバーへの安心安全の共有これがテーマになるであろう。(ちょっとみの編はここが弱い気もする)
僕の扱うブランドでも行おうと思うが本当に難しい。
なんなら大人のプライド高い人たちが難しい。
難しいというかめんどくさいのだ
根回しや会食を通しお伺いを立てる手間が本当に煩わしい。
おそらくそこに安心がないからだ。
このコミュニティのトップでいなければならないでなければ立場を失う、そんな風に考えてる人が多いのだと思う。
安心安全とは受け入れる土台とセーフティネットでもあると思う。
大きな変革の時を迎え
社会そのものから教育まで変わる
変化とは不安とついていけないものを生む。
その時まさにコミュニティの必要性は増すだろう。
経済圏としてだけでなく、これからの地域行政や教育どんなものもコミュニティを大小さまざまに形成して行く。
自由とは名ばかりの放任主義コミュニティやルールだらけの個性埋没型までさまざまだ。
そんな中でこの本は一つの答えであると思う。
あくまでこうでなきゃいけないわけではない。さまざまな事情や状況がある。
軍隊ではこの考えは通じないかもしれない。
しかし時間とお金を自由に使い能動的に所属するコミュニティを選ぶ時、そんなコミュニティ探しの時には安心安全である場所が選ばれる。
経済だけでなく豊かに生きるための手段として安心安全のコミュニティは必要な時代を迎えつつあるのだろう。
それは誰が作るのでなくそういうコミュニティに魅力を感じざるを得ない社会(時代)がくるからだ。
ごとー
好きを押してくれる人はいい人生を送れるってじっちゃがゆってた!!!