【実践編その5】ほぼ毎日料理するのは、自分の料理が好きだから。その他、体調不良で削ぎ落した1週間で見えてきたこと。
〈この実験についてざっくり説明します〉仕事や家事をしながら子どもと向き合うとイライラしがち。ニコニコ子育てのために、子どもの帰宅後1時間は子どものために費やし、仕事や、料理など集中力を要する家事にはあてない。なおかつ、実働時間は減らさない! という目標をたてました。11月まで実践します。夏休み中の今は、「夕方に限らず、『子どものためだけに使う1時間』を確保する」という目標をたてています。
詳細はこちら→https://note.com/k5writer/n/n14f42ec64ecf
〈私のこと〉フリーランスのライターで4人暮らし(家族は夫と子ども2人)。ほとんどの日、在宅で仕事しています。
〈育児のこと〉夫の在宅する土日は落ち着いて子育てできるため、この実験では夫不在の平日の夕方をターゲットにしています。尚、記事中は第1子:イッシ/第2子:ニシと呼びます。
〈平日のスケジュール〉習い事の関係で、夕食の時間帯が曜日によって変わる我が家。火曜日~金曜日の午後のスケジュールはおおまかに説明すればこんな感じです。~14:30仕事/~15:30料理/~16:00ニシの相手/~16:30イッシの相手/~17:00ニシに(金曜はイッシにも、ついでに自分にも)夕食をとらせる/~19:00夕食・こまごました家事・すきま時間に仕事
4人家族が2組に分かれての遠征。からの、相次ぐ体調不良。
くわしい説明は省きますが、7月末は4人家族が2組に分かれて遠征するという、たぶん一家にとって初めての経験をしました。それぞれに有意義な時間を過ごしたものの、帰り際に夫と、夫に同行していたほうの子どもが体調を崩します。帰宅後はもちろん寝込みました。8月に入ると今度は私が体調を崩しました。子どもの体調もなかなか回復せず、8月上旬はほとんど家にこもる生活に。平熱になったり高熱になったり、波のある体調をコントロールしてどうにか仕事はこなしましたが、家事のほとんどは手つかずの状態に。先に体調が回復した夫にほぼ任せました。
この間にしみじみ感じたのが、「とりあえずその日を乗り切ればいい」ということ。ふだんは「もう牛乳がない。卵は2日で確実になくなる」と、「あれがなくなる・これがなくなる」を前もって予測して切らさないように買い物に行く日々。熱が出ると、どうでもよくなります。「トイレットペーパーは充分に在庫があるはず。他は、なくなるに任せよう」という心境。
平日は、熱の下がっている午前中にコンビニに行って弁当や総菜を購入しました。スーパーマーケットに行くと広くて歩き回ることになるし、「せっかく来たから野菜も、……肉も、……」と、つい頑張ってしまいそう。そこで、あえてコンビニでの買い物を選択しました。
外食は好きだけど、実は中食(なかしょく)の頻度が高くない我が家。中食生活を続けてみると、「食生活、これで全然問題ないんだな」と実感しました。工夫次第でバランスよく栄養はとれるし(というか『栄養バランスどうでもいい。命をつなげられたら何でもいい』というのが体調不良時の率直な気持ち)、何より、「夕食どうしよう」と考える必要のない気楽さ。食事の時間になれば、ぱっと冷蔵庫から取り出せば済む簡単さ。そして、充分すぎるほどおいしい。「中食をもっと上手に活用しよう。この先、スーパーに行く時は必ず惣菜を買って、週2日程度は中食の日をつくろう」と心に決めました。
他に気づいたことといえば、「お湯を注ぐだけ」「温めるだけ」の食品をもっとたくさん常備しておいたほうがいいということ。「時短のために冷凍食品は準備してるよ♪これでいつでも安心」と考えていましたが、実はそれは「健康な人向きの備え」でしかなかったのです。
我が家の冷凍庫にあったのは、例えば、「揚げるだけでOK」のメンチカツ。そしてカット野菜。体調不良の日に揚げ物する気が起こるはずがなく、レンチンしただけのカット野菜を前に食欲が起きるはずがない……。本当の本当にすぐに食べられる、調理済み・味付け済みの食品を常備しておく。これも心に決めました。缶詰はそこそこあるから、より手軽なレトルトパウチ食品と冷凍食品を充実させていきたいです。
ああ、食べたい。私が私のためにつくった料理が。
中食の魅力に気づいた10日間ほどの引きこもり生活。その中で次第に強くなっていった、ある思い。「私の作った料理が食べたい」。料理上手ではないながらも、自分がつくったものは心底「おいしい!」と喜んで食べられるタイプの私(我ながら得な性分だと思います)。他ならぬ、自分の手料理がどうしても食べたくなったのです。
料理は、負担感の大きい家事だと常々感じていました。料理中は漠然とした不満がたまりやすい時間でもありました。でも、体調不良を通じてようやく気づきました。
私は、私がつくった料理を食べたくて料理しているんだ。自分なりに栄養を考え、相性なども考えて組み合わせ、味つけしたメニューに大満足だから、ほぼ毎日、料理を続けてきたんだ。
「やらされ感」から解放された瞬間でした。
同じように、「私は、ある程度は清潔な家で暮らしたくて掃除してるんだ」と考えれば、掃除の「やらされ感」からも解放されそうです。
家事をしないことで逆に家事と向き合えた1週間。さて、実験の進捗は?
私が回復した後、ようやく子どもの熱が下がってすぐのタイミングでかねて予定していた旅行に出かけるなど、地味にハードだった8月中旬。旅行から帰るともうお盆です(この記事を書いている今)。さて、実験は? ちゃんと進んでるの? ということをここで確認したいと思います。冒頭で少し説明しましたが、当初の目標では、
ということになっていました。8月前半の自己評価は
体調不良でも仕事をこなしたので、仕事の評価は「4」でご容赦ください(誰にいってる?)。子どもとの時間は、……とげとげしい言葉をかけたこともある、雑な対応をしたこともある、それはもう勘弁してください(誰にいってる?)、こちらも精いっぱいだった。
「2」の自己評価は、単純に、以下の箇所を守れていないから。
えっ、でも、うーん守れていないのかなあ? と自問してみます。まとまった時間がとれていないだけで、細切れでは1時間程度確保できている気がする、……それでも「2」と自己評価した理由は、子どもとの向き合いかたに納得感がないからかもしれません。えー、うーん、まあ、今回はここに深入りするのはやめておきます。次回の記事を投稿するまでにゆっくり考えてみます。
この記事の締めに、前から抱えている悩みを解決すべく、書籍を購入したことを報告します。まだ読んでいる途中ですが、簡単な内容の紹介も。
『うちの子、ゲームして動画ばっかり見てますけど大丈夫ですか!?』(マンガ/アベナオミ、監修/森山沙耶、株式会社KADOKAWA)
なんでうちの子はゲームと動画ばっかりなの? もっといろんな体験をしてほしい! もしかして依存症? どうすればルールを守ってくれるの?
こんなお悩みに対する答えが、すべて描かれています。すべてです。これは本当にありがたい。「うちもこれある!」と共感できるマンガのページ、公認心理士・臨床心理士の立場から専門的かつわかりやすく解説してくれる説明のページ。読み進めるほどに、「なんとなく不安。だから動画はダメ!」という気持ちが「こういう風につき合えばいいんだね」という希望のような感情に変わっていきます。動画やゲームにもやもやした思いを抱える保護者にはぜひ読んでほしい一冊です。
読書日記のように記事を締めつつ、……まだまだ、夏休みは続く!
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