見出し画像

インハウスの僕らは何をデザインするのか

事業会社のデザイナーコミュニティ"InHouseDesigners"のアドベントカレンダー2019の24日目の記事です。聖夜にもかかわらずデザインと向き合うすべての人に向けてメリークリスマスする記事です。🎅🎄🎁

この記事は事業会社のインハウスデザイナーや事業会社の非デザイナーの皆さん、プロダクトをつくるすべての人に向けて書きました。

さて、早速本題ですが、インハウスデザイナーである僕たちは何を一体デザインしているのでしょうか。

事業というのは総合格闘技です。
価値というものが今までは、あることが価値だったものから体験がよくなるものへと価値がシフトしていき、変革を及ぼすものが価値になった現在、デザイナーという職種が貢献するポイントは多岐に渡るのではないかと思っています。

僕はデザイナーという道に踏み入れて1年半が経ちます。

もともと別の企業でSaaSプロダクトのSales, CSを担っており、途中でデザイナーへと転身しました。

SaaSプロダクトというビジネス領域でBizサイドとDevサイド両方やってみて、今思うとあの頃からデザイナーだったのかもなという感想です。

デザインというマジックワード

デザイナーという職能、職種がラベリングをつけすぎるのは良くないと思っています。

デザインというマジックワードが故に僕らが対処をする対象が狭まってしまう。そう感じる最近です。

僕らは何のためにデザインという武器を手に取っているのか

人によって様々ですが、僕の場合、良いサービス、プロダクトを産み続けるためにデザインという武器を活用しています。

だとしたときに、良いサービスを作るためには何が必要なのかという問を設定し、その問いを解決し続けるのがデザイナーの役目であると思っています。

同時にこれはデザイナーというより、プロダクトを創るすべての人に言えることなのではないでしょうか。

偉大なプロダクトは偉大なチームから生まれる

グッドパッチさんの言葉が素敵すぎたので引用させてもらいました笑
がまさしくこの言葉はプロダクトの根幹だと思っています。

画像1

チームの土台がなければ、プロダクトも局所局所の勝負所で勝負しきれない。人がやめたり、愛着がなくなるとプロダクトの開発スピードはものすごく落ち込みます。良いところだったのに、何で今のタイミングでやめるんだw的な体験をした方意外といるのではないでしょうか。

もしあの時やめなければ、あの人がいてくれたらもっとこういうことができたのに。

良いプロダクトにするためにはできるだけこの状況は無くしたほうがいい。
だからこそ良いサービスを作るためには何が必要なのかという問に対して1つの解が、良い組織の土台をデザインすることだと思っています。

そう考えるとデザイナーという職能がやるべきことはグンと広がりますね。

コトに向くためにどう、組織をデザインするのか

僕たちインハウスデザイナーがデザインできるものはUI,UXだけでなく、チームのコミュニケーションがあると思っています。

デザイナーという職種は多種多様な人とコラボレーションする職種です。
だからこそ、各方面に対して問いをたて対話する力が求められる。

先日の"InHouseDesigners"のイベントで僕が所属しているチームでのサービスローンチから今まででPJTリーダーから見たPdM的観点と僕のデザイナーの観点からどういうコミュニケーションが重要なのを話したLTで、似た話題に触れたのでプロダクトを創るチームのみなさんの参考になれば幸いです。

イベントはこちら

職種を横断してのコミュニケーションの中では2つが重要です。

1.言葉の揺れ(その人が使っている言葉はどういう意味なのか、その発言者がどういう解釈で使っている言葉なのか)の理解

2.発言者がどのような前提(価値観、どのような感情 )で話しているのかを知ろうとする寄り添い

開発するフェーズによって組織の課題は生き物のように変わっていきます。ですので、表面上の把握ではなく、目の前の人の根本的な把握が重要になってきます。コトに向くために自分たちの状態や特徴を知ることが大事だと思っています。

実際に弊チームでは

1.自分たちのチーム状態を可視化し、共通言語を持つためにwevoxを運用

画像2

2.それぞれのメンバーがどういう思考特性があるのかを把握するために,ハーマンモデルで思考性を可視化、共有

画像3

3.それぞれのメンバーがどういう行動指向性があるのか把握するためにストレングスファインダーを実施してみる

画像4

4.それぞれのメンバーがどのような価値観で考えているのか、行動しているのかを把握するためにwevox values cardを活用

などをして、コトに向かうために多角的に人や組織を見える化しています。

インハウスの僕らがデザインするもの

僕たちは良いプロダクトをデザインするし、そのために良いチーム、良いコミュニケーションをデザインしていく。

インハウスデザイナーの楽しさであり、旨味です。

InHouseDesignersではプロダクトに関わるデザインだけでなく、組織に関するデザインのLTも最近は増えてきているのですごくワクワクしています。

最近、"InHouseDesigners"の運営に関わることになりました。若輩者ですが、デザイナーの皆様何卒よろしくお願いします。

InHouseDesigners 気になる方は是非一度イベントに来てみてください。
誰でもウェルカムです。

それでは皆さん、メリークリスマス🎄🎅🎁


サポートいただいたお金は組織やデザインの勉強に当てさせていただきます!