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未経験デザイナーから1年。今自分がデザインという仕事をどう捉えているのか。

数ヶ月前にデザイナーという職種に片足突っ込み職種を変更してから1年がたちました。ずっと振り返ろうと思っていたものの、なかなか時間を作れずに今日までズルズルと。笑

ナイスタイミングと言わんばかりにcocoda!の1周年記念のサイトに当時転職した際のnoteがアップされた。cocoda!を運営するalma社のロゴ制作の過程や名刺制作の過程に携わらせてもらった想い出とあの時のワクワクは今でも覚えている。

地元の沖縄に帰り、少し頭をリフレッシュできたので振り返ってみようと思う。

デザイナーから1年立って僕が思うデザイナーという職種

僕がデザイナーという職種に興味を持ち、足を突っ込んだ理由は簡単にいうと事業を創る。世の中に対して価値を作る。ということに対して組織の重要さも前職で感じ、事業と組織のどちらにも貢献できる。関わる人をイキイキさせる手段、関わるサービスのグロースの手段として最高だと思ったからだ。

詳しくはきっかけのnoteに記載している。
今になってもこの考え方は変わらない。むしろ自信を持って素敵な職種だと思える。

僕が今思うデザイナーという職種の価値は大きく3人の考え方が影響していると思う。

まず1つ目は僕がデザイナーになろうとしている時にふと話をして、今一緒に働いている、たけてつ(@taketetsu1982)さん。

デザイナーの仕事とはアウトプットをすること。

これはかなり僕の指標になっている。ビジョナリーであることもそうだけど、コトを前に進めるにはアウトプットが必要だ。妄言だけじゃ進まない。
まだまだ自分。
そしてビズリーチのCDOの田中(@yuichitanaca)さんの話も強烈に刺さった。

昨年のデザインスクランブルでの内容から引用するとデザイナーとは

ストーリーテリングとプロトタイピングを強みとしユーザの代弁者ある。
そして共通言語をチームに生み出す架け橋にもなる

であると。たけてつさんのアウトプットを出すとはまさにこのコトなんだなと業務をしながらも実感している。共通言語になることで議論が前に進む。サンドバック万歳。

最後にIDEOのティム・ブラウンさんとTakramの田川さんの対談であった内容に出てきたIDEOの思想。

良いコラボレーターでありたい

という言葉。デザイン経営の話やデザインマネジメントの本を読んでもデザインというものの広義さが伺えるし、営業からデザイナーになった立場からするとコミュニケーションだってデザインだし、ユーザーとの関わりもデザインだ。

デザインという言葉はマジックワード化してしまうが、結局のところ経営の目的である、関わる人々の幸せを追求すること(京セラ会長稲盛さんの言葉を借りると全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること。)に対してユーザーの代弁者となり、価値を社会に与え、従業員の幸せを追求することに対して組織の課題に対しても共通言語を生みながらストーリーテリングとプロトタイピングを駆使しながら解決していくことがデザインの価値であると思っている。だからこそ、組織のいろんな部分にコラボレートしていくことが必要だ。

正直未経験は茨の道だ

たいそれたコトを言いながらも、僕自身はまだまだである。

転職当時はデザインという定義が曖昧かつ、人によって解釈が異なることへの違和感が大きく、デザイナーという仕事の価値はなんなのか、自分自身ブレてた。今でもブレることはあるが、昔はもっとブレまくりだったと思う。

デザイナーとディレクターという分かれ道

転職活動時に事業会社か制作会社かという道に悩んだ。そして制作会社で言われたことが、ある種悔しさとしてずっとバネになっている。

君はデザイナーという職種とディレクターという職種どっちに行きたい?
どれだけ経験したデザイナーでも自分のアッパーを感じてディレクターに進むものもいる。そんな中で君はどうしたい?

この問いに対して、僕はデザイナーと答えた。正直職種で役割を分けるもの嫌いだという思いがあった背景もあるが、今の自分がデザイナーに行くコトは逃げだと思った。今まで器用貧乏な感じで過ごしてきた僕は1つのことに挑戦し続けるコトを苦手としていた。

そんな自分がデザイナーという職種に挑戦したいと思ったのはデザイナーという仕事に対しての価値を謎に感じていたから。

そんなコトを言いながらも、現在も自分のアウトプットに対して自信が持てずディレクター的な立ち回りをしてしまう自分もいる。

究極チームでできる人が価値をユーザーに還元するのが一番手っ取り早い。できない人が足を引っ張るのはよくない。嫌だからこそクソほどな努力をしないといけない。食いつき続けて自分がペースを生み出せないとまだまだだ。

未経験からエンジニアに行きました、デザイナーになりました、違うことにチャレンジしましたと言うと聞こえはいいが、その人たちは超絶努力してる。Googleで言う所のラーニングアニマルであり続ける必要がある。進み続けたものにしか道はない。

ユーザーからしたら未経験だろうが、経験者だろうが関係ない。良いものは良いし悪いものは悪い。これだけは忘れないようにしたい。

1年経過して、今の僕の課題

この1年でやったコト、まだやってるコトも含めると大方事業会社でやることは一通り触れた。その度にデザインは奥深いし、組織を前進させるためには必要だと強く感じる。

機能の企画からUI設計からコーディング
LPのデザイン、コーディング
本のデザイン
IR資料のデザイン
バナー、プレス画像のデザイン
リクルートサイトの設計、デザイン
イベントに関わる制作物の作成
コーポレートロゴのリニューアル

とはいえ、やはりまだ深く1つでも極められていない。細かいところでのデザインの基本がおざなりであるのはまだまだだと最近痛感するから学ぶしかない。ふと見たこの本はページ見るたびにグサってきた。先輩がふとした間違いで購入した本だったが、見ると真っ当なことしか書いてないし、見直すたびに頭を抱える笑

組織全般にデザイナーとして関わってみて、やっぱりプロダクトへの貢献が一番でそこに対してバリューが発揮できなければ、まだまだだと痛感した。

次の1年はプロダクトの前進に貢献できるデザイナーとして一層身を据えるのが個人の目標だ。深さを手に入れる1年だ。UIデザイナーならユーザーの接点だけでなく、システムの接点も理解した上で設計できることが大事だなと思ったし、デザインはまさに情報設計の上に成り立っているものだ。

UIデザイナーとして一人前になるためにはエンジニアリングへの理解、仕組みを理解してこそのデザインだなと思ってたデザイナー入門でした。

最後に:まとめ

1年間でいろんな学びはありましたが、まとめるとこんな感じでした。レイヤーバラバラですが、、、
精進です。

①デザイナーはアウトプットしてナンボ。
②デザイナーはユーザーの代弁者であり、良いコラボレーターであれ。
③デザインの強みはプロトタイピングと共通言語の創造。サンドバッグであれ。
④基本大事。
⑤UIはユーザー視点とシステム視点の接点。情報設計の上に成り立つ。


読んでいただき、ありがとうございました。





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Keigo Arakaki / Atrae, Inc.
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