前代未聞!? 7車連携!?【G3】小田原記念
前代未聞の出来事が…
予選や準決勝の話はどこへやら、決勝に神奈川6人を含む南関7人が上がり、なんと7人でラインを組むという。
これが界隈で物議を醸した。
自転車競技において数の有利は力の有利だ。
無論、競輪においても同じだ。が、9人で行う競輪で7人が結束するというのはどういうことなのか。
タイトルホルダー2人を含む7人に対し、即席ライン2人で勝負しなければならないという無謀なレース、加えて7車の7番手は確実、いや6番手にも。5番手だってほぼ勝ち目はないだろう。
2段駆けするなら先頭だって、3段駆けだとするならば番手にも勝ち目はない。
つまり3番手4番手にしかチャンスがないような並びというのだ。
競輪は全員が1着を目指さなければならないという建前があるしかし、これではその建前すら成り立っていない。それどころか同時に何人もの選手に勝ち目がないからだ。
これがファンだけでなく、さまざまな人を巻き込み物議を醸した。
番組屋は大成功?記念は地元とはいうが…
地元優遇しすぎだ。
贔屓しすぎの番組屋が悪い。
といった声もあったが、記念は地元という言葉があるように記念は地元が勝つように地元を優遇する番組が組まれたり、斡旋の段階で地元選手が多かったりもする。
それは小田原に限った話ではなく全国どこでもそうだ。
稀に地元選手よりSSなどの選手のが人気で、地元選手を優遇しない競輪場もあるみたいだが…
地元には地元のファンも多いし、地元の選手それも人気選手が勝ち上がれば売り上げも上がる、主催者としては当然といえば当然だし、他のスポーツにもホームやアウェイという言葉があるようにホームが有利というのはよくある話である。
つまり決勝に地元選手を7人も決勝に上げたのは、番組屋の功績だろう、番組屋としては大成功だったのではないだろうか。
その番組屋の成功をここまで堕としてしまったのは、選手本人たちだったのではないだろうか?
本当にファンが見たいのは?
地元選手7人が決勝に上がり、地元選手が地元記念で優勝というのは盛り上がる。
勝ち上がったのは選手の実力であるのは当然であるものの、番組屋や主催の努力でもあるのだ。
地元番組としては7人を決勝にのせたのは成功。
でも7車結束では、勝つ人がほぼ限られてしまう。
では、どうしたら良かったのか。
今年2月の奈良記念で答えが出ていた。
近畿7車が決勝にのり、近畿別線勝負という選択で成功していた。
主催、番組屋としては地元選手に勝ち上がってほしい。地元選手で盛り上げたいという気持ちはあるもの、ある特定の選手が勝つようなレースをしてほしいとは思っていないのではないだろうか?
3車 2車 2車でも3車 4車でも、分かれて勝負しても地元選手が優勝する可能性は変わらない。
むしろ地元選手同士の戦いというのも滅多に見られないわけで、ファンとしてはそれはそれで面白いと思うのだが。
今回で言えば、これで脇本に捲られたとしてもレースとしてはかなり面白くなったのではないだろうか?
地元のファンも多いとは思うもののやはり競輪ファンは勝負がみたいのだと思う。
結束を決めた南関勢、いや神奈川勢の話し合いはどういうものだったのか?
以前から神奈川勢はこういう結束も多いし、連携に関しては理解し難いコメントも多い気がするのは私だけではないはずだ。
きわめつけは、ここまで動きをなくした7車連携、その中で3番手を回り1番人気になりながらも2着に沈んだ松井。
どこまでもファンが見たかったものではなかった開催になってしまった…
それって絆?
ある解説者が7人結束について「絆もあるし、レースはこれだけではないからね。」というコメントをしていたが、それも正直理解できない。
ここで別線選択をしたことで壊れるような関係性や、次にレースにひびくような関係性ならもともと絆なんてないようなものだと思う。
ここで別線選択をしてもしっかりと次も連携できるのが絆だろう。
7番手回ってくれた人の気持ち???
優勝が期待された松井はレース後に、早めに仕掛けた理由を問われると「7番手に付いた人の気持ちも考えて早めに踏んだ。」と。
さっぱり意味がわからない。早めに踏めば7番手にもチャンスがあるとでも?7番手に付いた人はどういう気持ちだったか?早めに踏んでくれよな。とでも言っていたのだろうか?
最後の最後まで全く意味がわからない記念であった。
今年のワーストレース第一候補だろう。