新生活に向け、独自のホールスクールを体験した(後編)
学校生活に疑問を抱き、死んだサカナの目で通学する小1長男。彼に合った暮らし模索する中で、出逢った学校の体験記録です。
「とりあえず、ここに決めておくよ」
午前中の海への【旅】から帰ってきた長男の表情は、最初の緊張は解けているようだった。
「海…どうだった??」
本人から口にしないので、私から尋ねてしまった。旅で収穫した枝を握った長男は、「うん、楽しかった」、「とりあえず、ここ(の学校)に決めておくよ」と真顔で淡々と答えた。
まだ馴染んでいなくて、分からない不安も多いからなのだろう。まだまだ100%の楽しかった!ではなかったが、内心ガッツポーズの私!
安堵とともに、台所から良い香りが漂っていることに気がついた。
ここの給食係は、配膳する係ではない。
先に午前中の【旅】から帰り、【自炊】する係のようだ。
台所では、ナスの炒め物と、味噌汁、そして分厚い玉子焼きにデザートのラッシーを作っている係がいた。
そして外では、薪を割って火をおこし、米を炊く係。
長男の目が輝く✨✨
お腹をたっぷり空かせながら
体験者は、給食係に参加する訳ではなかったようだ。何をすればよいかオドオドしていると、5年生の女の子が気がついてくれた。
「えええっと、、、長男くん!協力して欲しいことがあるんだけど、きてくれる?」
「うん」
長男はひと部屋しかない教室に誘導されていった。
そのまま私は、もう一度町へ探索に出かけた。
引越し予定の場所が、学校からどのくらいのアクセスなのか確認したかったので。
大人の早足で、途中気になる所は立ち寄りながら、、程よい距離。元気に草が茂る予定地に到着した。
この辺りにダイニングがきて、あの辺りが歯科診療室かな?何となく図面をイメージするも、本当にあてはまるのだろうか?サッパリわからない笑
また長男に会いたくなって、学校に引き返すことにした。
長男は自由に制作していた
そろそろ給食中かな?と思ったが、学校に戻ると炊き上がったお米を蒸らし、お味噌汁を待っている様子であった。
当番の子いわく、写真のタイミングは、炊き上がりの今ではなくて、沸騰してる時がカッコいいらしい。
当番の子も、まだ入学して日が浅いらしいが、充分男前で逞しく見えた。
玄関に入ると、体験に来ていた年長の子が「おねぇーちゃん、お腹すいたぁーー!!」とバディーの女の子にグズっていた。
空腹こそ、最高の調味料である。きっとその子は調理してもらった給食を最高に美味しく食べるのだろう。
ただ、空腹になると子どもは頭が回らなくなってしまうとのことで、この学校では本人用のオヤツやオカズの持ち込みが許されているそうだ!
教室に戻ると、図書コーナーで読書したり、机で図表を作成を作成したり、各自さまざまな活動をしていた。
長男はというと、家にいるのと同じように枝や凧糸で自由に制作し、弓矢を作っていた。
飛距離は出なかったけれど、数名の子が気づいてくれ、「すごいな!」と声をかけてくれた。
「だれか、ご飯を配膳してくれるの?」
13時を軽くこえ、いよいよ給食時間のようだ。
片付けや机拭きなど始まり、各自好きな場所について、給食セットを用意し始めた。
体験者含めてほとんどの子が、プラスチックのキャラクター弁当箱ではなく、シンプルなワッパや金属の弁当箱を持参していた。
長男も誘導され、自分のワッパ弁当箱を持ってお米の釜に並ぶ。
「だれか、ご飯を配膳してくれるの?」
長男が言うと、周りがドッと笑った。
自分のことは自分でする
長男が随分都会っ子に見えた。周りもそれで笑ったのだろう。
だけどね、公立学校の給食は、当番さんが配膳する。ようやくその給食当番システムに慣れた長男だからこそ、それと違うことに驚いたようだ。
他の保護者さん達は夫婦で来ていたし、どこかに外食に行ったのかも知れない。私は持参したものを、長男の後ろ姿が見える少し離れた所に座っていただいた🍙
火おこし体験
最後の体験は、【火おこし】であった。
今回どうやって火おこしするのか、事前に長男とは想像を重ねていたが……私達の予想はまんまと外れた。
【ファイヤースターター】という道具の登場である!
存分に火おこしも楽しんで、今回の体験は終了した。
体験のお土産
もともと、体験の後は最寄駅で有名な特大プリン🍮を買うつもりであった。
けれど、予定は変更した。
この学校の小さな校舎にある、もう一つの部屋
【お店】に寄った。
見学の合間で、何度も生徒達に説明してもらったので様々な商品に彼らの想いが込められていることは感じられた。例えばチョコミントアイスのミントは、外で栽培したものだ!
カラフルなファイヤースターターも販売されてた。この学校の卒業記念品もコレらしい🎁
悩んだ結果、ドライパイナップルとドライマンゴー、ドライバナナを量り売りで購入し、お弁当箱に入れて持ち帰ることになった。
帰宅路はそれをチビチビ味わいながらだったので、スムーズに帰ることができた。
皆へのお土産用に買ったものであったが、私と次男には、小さな爪くらいのサイズを分けてくれ、主人の分は、落としたマンゴーの1種類になっていた(笑)
その小さなドライフルーツが、砂糖不使用なのに、今まで食べた中で1番甘くて美味しく感じられた。
また学校に行く機会があったら、ぜひもう一度買いたい✨
結局、上履きを忘れて帰ったことに気がついた。なので明日、急遽家族全員で上履きを回収する名目で、見学を兼ねて伺う予定となった(笑)お土産が楽しみだ🎵
やっぱりあの学校にする✨
1日の体験で、長男はひと回り成長したように見えた。正直、転入できるかはまだ分からない。だけど、良い学校に出会え、体験できたことは貴重な機会となった。
その夜、枕元で長男がヒソヒソと耳打ちしてきた。
「ママ、やっぱりあの学校にする✨」
「だって、勉強も宿題もないし♡」
そ、帰ってからもその日は宿題がなかった(笑)
次男の夢も叶う学校
年中の次男には、夢がある。
【小学生になったら、長男と同じクラスになりたい!】
今まではそれは無理だと伝えてきたが、あの学校に入れたとすると、実現してしまう。
これからの課題は、まだ来年も就学できない次男の幼稚園探しである。
楽しい体験ができれば周りを気にしない長男とは違い、次男は自分の好きなことを共感してくれる仲間が居ないと適応が難しいだろう。
少しずつ、模索を続けてゆきたい。
ーーーここまでお読みくださり、どうもありがとうございました😊ーーー
食問題、環境問題を改善し、子ども達に明るい未来を提供したいと思います。未熟ですがその為の発信ですので、現時点で投稿を有料にするつもりはありません。もしサポートいただけるのであれば夢の実現に全力で活かさせていただきます。