川の上にありて 祖父語る
孔子の論語より「川上の嘆」
子 川の上に在りて曰はく 逝く者は斯くのごときか
孔子が、川のほとりで発した言葉。
「過ぎゆくものはすべて川の流れの如きものであろうか。昼も夜も止まることなく流れてゆく。人の生命もこの世界の一切の事象も、みな時々刻々、流れ、流れて、止まるところをしらない。」
昨日98歳を迎えた祖父。
この1年、何度も骨折を繰り返し、生命の保証はないと言われながら3回の手術を経て回復しています。
こんなだけど、大丈夫。
無事に先月退院し、車椅子を押して笑顔でリハビリしています。
昨日は2人きり、ホームの面会室でのお誕生日会😊
お弁当持参して
祖父の喜び!
ご馳走がご馳走じゃない。
この心行きが1番のご馳走!美味しい!嬉しい!
保育園のクダリで、お弁当作る気持ちと時間の余裕がなくなりめちゃくちゃなお稲荷さんと握り寿司でしたが、棚に置いたスマホで撮影📷このアングルなら映っていなくてセーフ🤣それに祖父、難聴すぎてセルフカメラに気づけませんでした笑
大正12年、台湾で製糖会社で勤務する日本人の息子として誕生。変化する日本で、力強く生き抜いた経緯は、今でも事細かく語ってくれます。
その中でも、夏休みは祖父母の過ごす佐賀に遊びに行き、小学生の頃の私と2人で佐賀平野を散歩したこと。1人娘の母を追い、都内に引っ越した後も、学生の私と多摩川沿いを散歩したこと。昨年入居した湘南のホームで、私と一緒に外の病院に通院したこと。そして昨日、2人きりの誕生日会。
祖父にとって、私との出来事が、素敵な想い出として繰り返し語られ生き続けています。
母が癌で闘病しているとは知らされずに、突然亡くなる前日にその姿を見て、最愛の1人娘を失った悲しみについても、一緒に話して涙を流せるのは私です(涙出てたのは私だけでしたが)。
その母の誕生日も、祖父の誕生日の前日でした。
そして祖父がうたった、孔子の論語が、上記のものです。
人の生命も、川の流れの様だと。
まだまだ、祖父にはこのまま終わって欲しくありません。
そんな時、職員さん達がサプライズしてくださりました‼️
次は99歳、そう応援してくれました(^^)
本人は当然100歳を目指しています。
往診医が調整してくれたようで新しい裏打ちがついている入れ歯を丁寧に洗って、口腔ケアや肩揉みをしました。私が作ったこの入れ歯とともにお墓に入るのはまだ先であって欲しいです。
この情勢で、口腔ケアや昼食の持ち込みなど家族の、わがままに応えてくれるホームにも感謝ですが、リハビリができたらホームを出て、祖父らしく、好きなところで自由に人生を全うするお手伝いをしたいと願っています。
もっと素敵な想い出を作ろうね(*^_^*)