~整理整頓は意味がない?~ 森 博嗣「アンチ整理術」
今回はこちらの本の話をします。
あふれかえる整理・整頓神話
「お金が貯まる人の家は整っている」とか、
「物を捨てれば時間がふえる」とか、
本屋さんにいくと整理整頓の効果にまつわるお話がたくさんあります。
整理整頓って果たして何のためにやるんでしょうか?
そんな疑問に対して森博嗣はキッパリ応えます
「やる気になるためにするもの。それ以外に効果なんかない。」
昨今の断捨離ブームを強く否定しています。
物を捨てることについても
「要らないと断言できれば捨てる。そうでなければとっておくだけ」とシンプルに答えています。
そこには金運だの、思想などは、ないようです。
近くに物を置くこと
よく使うからそばにものをたくさん置く。そうすると散らかって見える。
これについても森流の答えがあります。
物をよせて使うのは集積回路と同じで効率がよく理にかなっていると。
東京だって建物が密集していますが、都市単体でのGDPは実は世界一位だったりしますから
ひょっとしたら真理なのかもしれませんね。
人の関係の整理
一番整理整頓しずらいもの。ずばり人とのつながりでしょう。
そこについても明確にこう答えています
「一緒にいて楽しいと思えるなら大切にすべきだ」
シンプルですね。
自分自身の整理整頓
人生には選択肢がたくさん現れます。
自分の人生を整理していくことも大変重要でしょう。
森博嗣は、それについてこう話しています。
「自分の未来と現状を正しく考え尽くし、自分と社会の関係を考える」
そこから未来を決めていく。考え尽くすことがミソのようです。
そして、価値観をアップデートしつづけていくことも重要だと言っているようです。
森博嗣の仕事感
本の最後のコラムに、仕事術についての章があり、
そこで森博嗣は、行動力と思考についてこう述べています。
行動力
いやだと思いながらも行動はするようにしている。思考
滅入るくらい考える。わからなくなるくらい考えることが大事。
おもしろいものを生み出し続ける森博嗣の仕事のポイントが少し垣間見れた気がします。
まとめ
このように、本ではちまたで言われる俗説を片っ端からひっくりかえしています。
そして整理・整頓ではシンプルに、そして自分に正直であること。なおかつアップデートしながら
考えつくして未来のために行動を起こすこと。それがよくわかる一冊でした。
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