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渋谷エンターの楽しみ方

まずはこちらを一読の上、読んでいただきたいです。
https://www.gqjapan.jp/article/20231026-tokyo-youthquake-enter-shibuya

DJをさせてもらいました。
オーディエンスではなく、DJが一番良い音で聞けるという作りだと思っていましたが、実際にDJブース内で聴く音は素晴らしい。

私はオープン前に入らせていただき、サウンドシステムのチェックをさせてもらいました。

私が確認した際のセッティング
音源:レコード
針:オルトフォンコンコルドエリート
ターンテーブル:SL-1200 MK5G
ミキサー:Isonoe ISO420

※PAではないので、帯域などで表現はできません、大体のハイ、ハイミッド、ローミッド、ローはXone:62のEQ帯域をイメージできる人はしてください。

クラブのサウンドシステムとは思えないほど、上の音が繊細かつダイナミックな音が鳴ります。繊細だが、ダイナミックということは強ければ痛いです。

クロスオーバーを組んでいるとのことでしたが、サブウーハーを鳴らさなくても十分な表現力があります、むしろ人が少ない場合はサブウーハーの音は抑えめの方がローミッドがはっきり鳴るので個人的には好きです。
※人が入るとローが吸われるのでサブウーハーは必須です

ミキサーも初めて使ったものですが、個人的にはかなりサウンドメイクができるものでした。
※かなりマイルドな味付けのHPFとLPFと切れるのにギンギンではないアイソレーター

個人的にエンターはオープン当初は、サウンドシステムと規模が合ってないんじゃないかと思うサウンドでしたが、これは全くの見当違いでした。
※ミキサーから出ている音の処理に関しては全くわからないです

まさにDJの耳が試されるシステムです。
ここまでミキサーをいじって音が変わるクラブは他にないと思います。
※箱付きDJがいるディスコスタイルのお店は別ですが、、

これは別の言い方をするとかなり危険です、音質に対してのアプローチができないDJがプレイをしていた場合、かなり暴力的なサウンドになる可能性もあります。

どこをどういじればどんな音が鳴るかは同じ周波数でもスピーカーによって違いますし、ミキサーによってもクセがあります。
この「クセ」はクラブにもあるので、DJをする前に必ず入ってどんな音がするか、またPAさんとコミュニケーションをとって、営業中にどうサウンドメイクをされるPAさんなのか考えながらプレイを心がけることが大切ということを改めて思い返すきっかけとなりました。

エンターはクセがかなり少ないので、良い音が鳴らせる分、逆に悪い音もなります。

レコードをかけるなら、ちゃんと手入れをしないと良い音はなりません。
データをかけるなら、その楽曲がどんな音でなるのか把握しないと良い音はなりません。

エンターで良い音を鳴らすためには、クラブ、音楽、機材、そして聴きに来てくれるお客様、お店のスタッフさんへの愛がないと良い音は絶対になりません。
これはDJの基本で、その基本を改めて学ばせてくれるクラブだと思いました。

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