見出し画像

Yamaha NS-10M セッティングの追記

最近、NS-10Mにサブウーファー(YAMAHA YST-SW205)とコーリアンボードを導入してセッティングを調整しました。以下、その経緯と結果について記載します。


結論:NS-10Mとサブウーファーの最適なセッティング

NS-10Mは共振を徹底的に抑え、やや「スカスカ」と感じるくらいの音で鳴らし、低音域(60Hz以下)はサブウーファーでカバーするのが理想的なセッティングと感じました。

サブウーファー(SW205)セッティングでつまづいた点

1. 接続方法が原因で音が遅れていた

パワーアンプにはスピーカーアウトが2系統あり、スピーカーとサブウーファーを別々に出力していましたが、ウーファー側で遅れが発生しているような印象でした。

2. 正相か逆相かで迷った

音に違和感があったため逆相で出力してみましたが、根本的な解決にはならず、逆相で良いのか悩みました。知り合いのPAさんに相談したところ、正相が正解との助言を受け、ウーファーの遅れが接続方法に原因があると考えました。

3. 接続方法の変更で遅れを解消

最初はパワーアンプのA出力にウーファー、B出力にスピーカーを接続(パターン①)していましたが、ウーファーからスピーカーへ直列接続(パターン②)に変更したところ、音の遅れが解消され、正相で理想的な音になりました。やはり、アンプから直で繋ぎたい気持ちが影響していたようです。

ハイカット調整の課題と改善

NS-10Mの再生周波数帯域は60Hz~20kHzですが、自宅の環境では60Hz以下もわずかに鳴っています。そこで、サブウーファーを60Hzから少し上の帯域で設定してみましたが、音のぶつかりが気になり、少し下げたり調整を繰り返しました。

PAさんに再度アドバイスを求めたところ、「インシュレーターの代わりにコーリアンボードを試してみたら?」と提案され、導入を決定しました。

コーリアンボードの効果

以下はインシュレーターとコーリアンボードの組み合わせによるセッティングの結果です。

1. インシュレーターを抜いてコーリアンボードのみ

低音はよく鳴るものの(テンモニにしては)、ハイが落ちてしまい、NS-10M特有の音像定位やミッドハイの表現力が弱まった印象でした。サブウーファーを使用しない場合には良いかもしれませんが、NS-10Mの個性が薄れてしまう感じがします。

2. コーリアンボードの下にインシュレーターを置く

低音はかなり抑えられ、音の定位が一層はっきりしました。特に6kHz以上の高音が素直に表現され、音に高さが出ると感じました。

3.サブウーファーの下にもコーリアンボードを設置

床の響きが軽減され、低音がより締まった印象に。ただし、単体での確認はしていないため、確証はないものの、床の共振が抑えられたのは大きな成果です。

最終的なセッティングと感想

最終的に、サブウーファーのハイカットは60Hzの少し上に設定し、NS-10Mからの音が干渉しないように調整しました。共振も減り、定位がよりくっきりして、音に高さが加わりました。このセッティングでNS-10Mの良さが最大限引き出されたと感じています。

音の解像度が明らかに向上し、開発者がこの音を意図して作ったのではないかと思えるほどです。「テンモニの音が悪い」と言う方には、ぜひセッティングの細かい調整が音に与える影響を知っていただきたいです。

少しでも参考になれば幸いです。

いいなと思ったら応援しよう!