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ポジティブで想像力が豊だと、成功から遠ざかる理由とその対処方法。
「自分の理想の未来をリアルに想像しなさい」とは、自己啓発書などで目にする、ことわざ並みに使われている表現ですよね。
おそらく、前向きなオンラインサロンやマルチ商法の説明会なんかでは、その場のリーダー的存在な人が連呼しているはずです。
脳は勘違いしてしまいます
結論から言うと。
脳は現実と想像の区別をつけることが苦手なのです。だから、想像力を使い理想のイメージを思い描くと、あなたの脳は既に目標を達成したと勘違いしてしまいます。そうすると、目標に到達する具体的な行動を起こす前にやる気が下がり、現実的にトラブルや逆境を乗り越えようとする行動力が低下してしまいます。
ドイツ人心理学者のガブリエル・エッティンゲンは著書「成功するには ポジティブ思考を捨てなさい」の中でこう指摘しています。
ポジティブな想像をすると楽しくなり、一時的に気分も上がり計画を投げ出し衝動的になってしまうのです。
皮肉なことですが、「私はできる!」というポジティブな思い込みが、段取り準備、具体的な行動を壊す原因となりえるのです。
現実的な行動を続けるにはどうすればいいのか?
この、「脳の勘違い機能」を避ける為に、世界中の心理学者や脳機能学者がいろいろな方法を発表してくれています。その中でも簡単で効果的な方法を紹介します。
それは疑問形で自分に問いかけることです。
私は成功できる!→私は成功できるだろうか?
私は成功できる!→私はなんのために成功したいのか?
私はできる!→私はいつこれをやるのか?
私はできる!→私はどうやってこれをやるのか?
このように疑問形で自分自身に投げかけると、脳は現実的になります。そして、より具体的な行動を見つけ出し、行動できるエネルギーになっていくのです。
「私はできる!」などの、自分に対して直球ポジティブで語り掛けるよりも、疑問形で問いかけたほうが、脳は目標を達成するにはどうしたらいいのか?ということを現実的に考え出すからだと、アメリカのイリノイ大学の研究でも分かっています。
「可能疑問形」を使ってね
気を付けたいのは、
私は成功できないんじゃないか?
私には不可能なんじゃないか?
こんな感じの、できないことが前提の「否定疑問形」はやめましょう。
いつ自分は成功できるのか?
自分が成功するためには何をすればいいのか?
というふううに、「可能性疑問形」を使うと脳が現実的な行動を伴うようにあなたに働きかけはじめますからね。
僕自身noteを初めてまだ数日。
「noteを書き続ける!」ではなく「どうすればnoteを書き続けられる?」を毎晩問いかけています。
成功するかしないかなんて、効果的な行動の積み重ね次第なんですからね。
おしまい。