もう作れないのです『ブリキ金魚根付シリーズ』
ブリキ金魚根付(金魚とバケツがあり)
ブリキ金魚を小さくした根付。見てるだけで涼。 金魚は金運招ぶともいわれ、金色はまさに金運。使い道はわかんないけどバケツと。プレゼントでも人気。「日本製」下町の工場でがちゃんがちゃんしてました。※現在生産終了 在庫限り
他にもブリキの金魚シリーズがあるのですが、金魚シリーズは僕の知る限り現在1社も製造をしていない。皆、廃業された(コロナ前の話)。モノづくりに何かしら関係している人、特に原価計算している人ならわかるのですが、もう作れないんですよ。
ブリキ金魚を作られていた会社さんは、たたんだり、譲渡したり、復活したり、廃業しては甦りを繰り返していた。なんとか残したかったんだと思う。それは、自分たちが諦めたら、もう本当に終わってしまうのを知っていたから。
知名度のある商品で、そこそこ売れるので、どなたかがスポンサーになって継続、もしくは復活の道はなかったかな、と今でも思うが、コストを考えると無理なんだろうな。実際うちもブリキ金魚事業部として名乗りをあげようかは考えました。
話し変って、昨日ご案内した扇子は、最初に発売された時の小売価格は、800円だった。今はだいたい1200~1400円ぐらい。相場というか、まだ価格的には市場から退場はしないで済んでいる。そして良く売れている、有難うございます。
知り合いのぬいぐるみのようなマスコットやストラップを作っているメーカーさんは、以前200円でストラップを、扇子は380円だった。ボールチェーン付きのマスコットは350円だったと記憶している。今のコストでは作れない。
もしこの金魚根付が、1000円で今と同じぐらい売れるなら、この工場も続けられていたし、廃業する際に、スポンサーが名乗り出たであろうな。
しかし実際は、売れないと思う。「この価格なら売れる品」が、もう作れなくなっている。
ブリキ金魚根付、1個ずつがちゃんがちゃん手作業でおじさんが作っていた。
指が引っ掛かって切らないように、洋服などが引っ掛からないように、 ひと手間ふた手間をかけて仕上げている様は美しくとも感じます。
商品をお買上げになられたお客様のレビューが素敵です。是非読んで頂きたい。※楽天と他店と上代が異なるので注意
追記:
ビッグサイトのブースで接客していたら、背の高いおじさんがこのブリキ金魚を持って一方的に話してきた。ブースで営業している僕に向かって、空気読まずに向こうから営業してきた。「背の高いおじさん」が、この小さいブリキ金魚を掌に載せて「かわいいだろ」と言ってきて、僕は「うん」と言って取引が始まった。本当に可愛いやつ。
「たくさん売るぞ」ではなく、子供を中心とした使ってくれる一人一人を想像しながら安心安全1つ1つ作っていたんだろうな。。。おじさん(社長)元気かな。
モノづくりの1つの姿として忘れません。
ブリキ金魚ジョーロや、バケツも販売しています!
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