円周率の求め方(3つの方法)
息子が自由研究で円周率について調べているらしい。
せっかくなのでただ暗記するだけではなく、円周率の「求め方」についても教えてやろうか、と思い立ち、3つの方法について、自分でも説明できるように再確認してみた。
円をドット絵のように四角形に変換して求める
円の面積を求める公式は
πr2(パイアール二乗)
なので、r=10として、上の図の薄いグレーの面積より大きく、薄いグレー+濃いグレーの面積より小さい、という形で、近似値的に円周率を求めることができる。
これはr=10なので精度がだいぶ荒いが、この方眼を細かくすればするほどどんどん精度は上がり、3.14に近づいていく。
例えば半径50で同じように円周率を求めるとと3.0544 < π< 3.1952 となる。
円に内接・外接する正六角形の分割を繰り返し、三角形の集合体と見なし計算を行う
イメージとしては以下のような感じです。
モンテカルロ法
一辺2rの正方形の中にぴったり入る半径rの円を描くと、下記の式が成り立ちます。
円の中に入った点の数 / 打った点の総数 = πr2 / (2r)2 = π / 4
この公式を使って、2rの正方形の中の任意の場所に点を打っていくと、近似値的に円周率を求めることができます。それがモンテカルロ法です。
下記でシミュレーションできるので、やってみてください。
大体、打つ点の数が8万くらいになると、3.14になるようでした。
よくよく考えると、これって一つ目の方法に近いですよね。
打つ点の数の増えると、全体をドットで埋めるのと同じような状態になるので。
ちなみにこの「モンテカルロ法」はエンジニア・SEの定番資格、応用情報技術者の試験でも度々出題されているようです。
息子に説明してあげた結果
せっかく興味を持ったのに、単に3.1415....と暗記するだけなのはつまらないんじゃないかな、と思い、求め方を教えてあげたのだが、
「いや、暗記するのが楽しいんだよ」
ということであった。
求め方も、ちょっと小5には難しかったようだけど、頑張って理解しようとしていたし、モンテカルロ法という言葉は覚えたようなので、今の段階では良しとしよう。
「3.14は自分で求められる」ということがわかることが大事。
今回の参考文献はこちらです。
この数学ガールの秘密ノートのシリーズは非常にやさしく解説されているのでありがたいです。