iRig Acousticを試す。
先日落札した、iRig Acousticが早速送られてきたので、ミニギターとフォークギターにつけて試してみた。
開封して、ん?これは本当に、新品なのか?
下の写真を見ていただけるとわかるように、表面に傷のようなムラがある。
これはこういう仕様なのか?それとも中古品を新品として売っていたのか?
まあ、中古だったとしても4000円なら安いし、録音してみての品質に、特に問題はなさそうだけど。
もともと怪しい臭いが激しい出品者だったのも手伝い、まだ出品者を非常に良いで評価はする気にはなれない。
価格、商品到着までのスピードは非常に良いんだけど、アマゾンから送られてくる怪しさと、本体の中古っぽさが非常に悪い。こういうのは本当に困る。
オークションの評価はさておき、このiRigAcousticを試してみた結果には、概ね満足している。
うちの気むずかしいアコギにしては、十分よく録れている。
このiRig Acousticを使ってGarageBandに録音していくのは、少々設定が必要です。
その設定の方法を下記に書いておきます。
GarageBandからiRigAcousticを使って録音する方法
まずはiPhoneでAmplitubeをAppAtoreからインストールします。
GarageBandで、トラック追加→EXTERNAL→Inter-App Audioと遷移すると、Amplitubeが選択できます。
そのトラックがAmplitubeと連携した状態になりますので、あとは普通にGarageBand側で赤い丸の録音ボタンを押して録音していくだけです。
録音後のGarageBandの画面がこちら。
通しで三トラック、部分的に一トラックの計4トラックを録音しました。
Logic Pro Xと合わせた制作フロー
Logicユーザーの方は、まずLogicでの作業をファイル→共有→「プロジェクトをiOS用GarageBandに...」からGarageBandにエクスポートします。
そしてGarageBand側で上記「GarageBandからiRigAcousticを使って録音する方法」の手順でアコギを録音していきます。
録音が終わり、GarageBandを閉じ、Logic Pro Xを再度立ち上げなおすと、下記のダイアログが出ます。
iOS用GarageBandによってこのプロジェクトに新しいトラックが追加されました。新しいトラックを読み込みますか?
「読み込む」を選択します。
このように、
正しく読み込まれました 変更が正しく読み込まれました。プロジェクトをさらに編集する場合は、もう一度iOS用GarageBandに送信してください。
という画面になれば、GarageBandで行なったアコギの録音パートが、読み込まれます。
非常にスムーズですね。
録音後の感想
58のような普通のマイクを立ててとっていた時よりも断然、非常によく録れています。
こんなピックのような形の薄っぺらい板の中に、なにがはいっているのだろう?と思わされる、最新技術。
ともかく、ギターは演奏技術面で足りてないので、エレキ含め、テクノロジーの助けなしには、録音していけないことが、さらに確信をもって感じられた。
アプリの助けなしには、チューニングすら、おぼつかないのだ。
テクノロジーの恩恵に最もあずかれるのは初心者
そういう意味では、もともと知識豊富だったシンセサイザーより、ギターの方が、テクノロジーの進歩のありがたさを感じられる。
自分のウイークポイントはテクノロジーで補ってやればいい。
自分の場合でいうと、AI作曲は全く必要を感じないが、AIミックスは大いに頼りたいし、ギターのテクノロジー(アンプシミュやこのiRigなど)には頼りっぱなしである。
そう考えると、一番テクノロジーの恩恵にあずかれるのは、じつはDTM初心者のはずだ。
初心者の方は、どんどん機材に頼っちゃって、音楽作りの楽しさを満喫してほしいです。
DTM分野におけるAI活用
今は特に「AI」を活用した自動作曲、自動ミックスダウンまで至れり尽くせり。
ミックスダウンは自分も苦手分野なので、試してみようかと思っている。
iZodoropeのOzoneという自動ミックスツールが、DTM界隈で話題になっていて、自分も気になっているのである。
最近びっくりしたのは、Apple Watchをつけてる人のいまの気分を読み取りそれに合わせてAIが曲を作って流してくれる、「AImelo」というアプリ。
自分も今年の2月からApple Watchを使い始めて、何か面白いことできないかと考えてはいたのですが、この発想はなかった!
またAI音声合成のきりたん、気になりますね。VOCALOID5やクリプトンの初音ミクにとって強力なライバル出現です。
きりたんは企業ではなく有志の個人によるもので、初音ミクの発展はMMDを始めそうした個人の有志の力なしにはあそこまでの発展はなかったことを考えると、企業にとってそうしたコミュニティとの共存というのは大命題なのだと思い、営利を追求する企業と面白さを追求する個人が、クオリティさえ満たせば本当に対等に協業できるすごい時代なんだなと、改めて感じる次第。
私ももう少し世の中に引っかき傷くらいは残したいので、もう少し悪あがきをしてみようと思います。