ベトナムハイズオン省タットフン村のスイカ栽培について
ベトナムハイズオン省、キンモン県タットフン村(Thất Hùng)は、ハノイの中心からに車で西に2時間くらいにある地域。
タットフン村には、スイカ畑が広大に広がっている。
タットフン村の人々は、一年中、経済的価値の低い水田、稲作だけに頼るのではなく、生産性と経済的価値の高いスイカを栽培するために不毛の土地を歴史的に不屈の精神で転換、変革、改善してきた。
今年は天気が良く、スイカもよく育ちそうだ。
スイカの産量は350平米で1トン以上になる。(ベトナム人の北部の測定方法は350平方メートル単位が、1サオ(sào)と言われる)
収穫開始時の販売価格が1万ドン〜1万2千ドン(日本円で約50円から60円くらい / キログラム当たりであるため、農家は1ヶ月に、500万ドン〜700万ドン(日本円で約2万5千円から3万5千円ぐらい)/1サオ当たりの利益得ることができる。
多くの農民によると、今後、数日間の天候が暑い場合、スイカの価格は1千ドン〜2千ドン(日本円で5円から6円/キログラム当たり(約10%)上昇します。
ここの外国人就労者のご実家の人たちとスイカの栽培の経験について懇談した。
スイカを育てるのは難しいことではないご、高収量を達成するために正確な技術、実際の経験と好ましい気象条件の適用を必要とする。
スイカを育てる過程で、基本的な技術に加えて、まとめると次のように多くの経験を学んだと整理出来る。
❶成長刺激剤は、樹木が水分を強く吸収するように刺激されて、果実が急速に成長するため、大量の水分が必要となる性質が強くなり過ぎるため、浸水、腐敗、破損しやすいため、使用しないこと。
❷肥料のバランスが重要である。施肥量が多すぎると、スイカが大きくなり過ぎて、雨が降ると臭くなる。
❸再度、水をやるとき、雨が降るときは、かえって、土が乾きすぎないようにする。幹が荒れやすくなるから。
❹スイカが小さいときは、スイカの上に水を絶対にかけない。スイカが髪、ひげを失い、ざらざらする原因になる。
❺スイカの品質がより甘くなるように、収穫の5〜7日前に水やりをやめることが大事なコツ。
❻消費者の安全のために、収穫の10〜15日前にどんな低農薬だとしても散布を必ず止めること。
日本だと夏の果物という印象が強いスイカだが、ベトナムでは年中、当たり前に食べられるフルーツ。特に南部エリアのスイカは糖度がとても高く中の色も真っ赤。
日本のスイカと違うのがその形。まんまるではなく、楕円形をしているスイカが多い。甘い上にとても安く手軽に入手できるのがベトナムでの魅力。
タットフンスイカがベトナム南部産に比べて私が好きな理由はその食感だ。
南部産は日本に住み慣れた私には、スイカの中が柔らかい過ぎて、タットフンスイカは皮が薄く食感の歯応えも程よく暑さにに合う甘さだ。
冷凍技術が進み、日本でもベトナム産の各品種のスイカを味わえる日が待ち遠しい。