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ベトナムハイズオン省のチューダウ陶器村について
ベトナムハイズオン省、ナムサック県タイタン村は、ハノイの中心からに車で西に2時間くらいにある地域。
この地域、タイビン川の左岸にあるハイズオン(HAI DUONG)省、ナムサック(NAM SACH)県、タイタン(THAI TAN)村には、有名なチューダウ(CHU DAU)陶器村がある。
チューダウ陶器の村では、伝統的なベトナムの豊かな文化を感じる。
チューダウ陶器は李朝・陳朝・黎朝・莫朝を経て発展したベトナムの中でも最も長い歴史を有する陶器の1つ。
ここでは様々な陶器が製造されているが、デザインや絵付けはすべて手描きで行われており、一品一品に深い味わいがある。
チューダウ陶器は14世紀に誕生したと言われている。15世紀と16世紀に最も繁栄した。その後、激動のベトナムの戦争と混乱の歴史により、チューダウでの陶磁器の伝統的な製造の継承は徐々に失われていった。
そうして1980年、ベトナム日本大使館の秘書官であった”マコトアナブキ”氏が、トルコに行ったとき、タカピサライ美術館で美しい青い花瓶に出会い、「タイホア8年ナムサックチャウ、ブイティハイペン」と漢字での刻字を読み取ったのであった。
(Thai Hoa bat nien Nam Sach chau tương nhan Bui thị Hy but)
当時、ハイズオン県党委員会の書記に陶製の花瓶の出所を調べてもらうようい要請した。その情報から、ハイズオン県はチューダウの遺物を探して発掘し、それを発見することに至った。
タイタン村とミンタン村の多くの遺物があった。
ここから過去の有名なチュダウ陶磁器村の修復が再開されることとなったのだそうだ。
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チューダウの陶器は、チーリン社のチュックトン地域の白い粘土から作られている。土を取り戻した後、技術者はそれを水に入れてろ過し、次に添加物を加えて陶器を作るための鍋に精製する。粘土が柔らかく、柔軟性があり、必要な滑らかさを表現できるように制作する。ターンテーブル上で研磨して成形するのだ。
チューダウの陶磁器製品は、過去から現在に至るまで、成形、鋳造、塗装、花飾りなど、すべて手作りであり、工芸村の才能ある陶芸家によって作られている。したがって、釜から放出された陶磁器は常に高品質である。。他の場所の陶器とは格段の差となる特徴がある。
チューダウの陶器は、藍色の釉薬を使用した青模様のとても透明な白釉薬とタムタイ釉薬を使用した赤茶色、緑黄色のその模様が特徴的なのだ。
陶磁器の模様のデザインと質感は素人目にも、とても洗練されて、ベトナムの文化的アイデンティティが染み込んでいるようだ。
この村の人々の洗練された陶磁器製品を生み出す秘訣は、釉薬の下に絵を描き、それを窯で焼き、次にタムタイ釉薬でコーティングして、再び焼き上げる技術だ。そのため、チューダウ村の過去の陶磁器製品は、地下に埋められていても、何世紀にもわたって海底に沈んでいても、色とデザインの両方が決して失われないそうだ。
観光客に商売熱心な陶芸品を売りつけられるだろうという軽率なイメージで、ある外国人就労者のご家族と、ここを訪れた私だが、大真面目にその歴史的なベトナムの陶芸の世界の技術に知れば知るほど圧倒された。
チューダウ陶器の村を訪れ、北の田舎の村の静かな空間に浸り、国際的にも有名だと始めて知った陶磁器製品の数々は歴史と継承の深さを津々と感じるものだった。