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懐かしのフィンランドとシナモンロールの思い出。

※この記事にはシナモンロールのレシピはありません。

最近、フィンランドに行きたい熱が燃えている。
フィンランドに関するnoteを読み漁っては、航空券を調べ、来年のカレンダーを眺めている。

2016年9月、社会人4年目だった私はフィンランドのヘルシンキに1週間ほど旅に出た。
ひとりでヘルシンキから船でエストニアのタリン、電車でロシアのサンクトペテルブルクへ移動してまわった(旅の記録はまた別記事でも書きたい)。

ヘルシンキ・ヴァンター空港からバスに乗って市街へ出ると、車窓から見た景色がどことなく懐かしいような、あたたかいような…。
主観的な感想ではあるけれど、ヘルシンキは洗練された北海道のように思えた(私は北海道生まれ)。
市街にも公園があって自然も感じられるのに田舎っぽくはなく、人々は親切で。
初めて訪れた新鮮さを感じながら、どこか懐かしい雰囲気だったのを覚えている。
とても過ごしやすく、すぐにヘルシンキという街が好きになった。

ヘルシンキでは2度ほどシナモンロールを食べた。
正直あまり味を覚えていない。
どちらもタリンやサンクトペテルブルクへの移動直前に買って、無事に目的地に着けるかどうかドキドキしすぎたためだ。

1度目は、タリンに行くフェリー乗り場の港のカフェでシナモンロールをいただいたあと、チェックインカウンターに行くと「港を間違えていますよ」と。
慌ててタクシーに飛び乗り、正しい港に向かった。
そんなわけで1度目のシナモンロールの味は覚えていない。

2度目は、サンクトペテルブルク行きの電車ホームで購入した。
(当時はフィンランド国鉄(VR)がサンクトペテルブルク行きの電車(アレグロ列車という)を運行していたが、ロシアとウクライナの情勢により現在は運行していないらしい。)
シナモンロールの味はというと、すっかり覚えていない。
ロシアへの国境付近でパスポートチェックがあり、ライフルを背負った審査官にどこへ行くか、どこに泊まるかを英語で説明するのに緊張してすっかり味は飛んでしまった。

…というわけでフィンランドを想い、自分で焼いた。

シナモンをたっぷり振ってくるくる巻いてカットする。
この工程楽しい。
もしかしたらお箸をグニッと押しつける向き
間違っていたかもしれない…

カルダモンとシナモンの香りがとてもいい!
フィンランド語では、シナモンロールのことをコルヴァプースティと言う。
かわいい響き。

すぐに旅に出られないときは、やはり食べ物で現地を感じられるのが料理のいいところ。
あ〜懐かしのフィンランドに行きたい。
次に行くときはいろんなお店のコルヴァプースティを食べ比べたり、チャンスがあれば現地の方に作り方を教わるのも素敵な経験になるかもしれない。

それまでに自分なりのシナモンロールを焼いて、フィンランドを懐かしみたいと思う。


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