【微妙】Dream Theater - Night Terror感想【ポートノイ復帰】
約1年前、Dream Theaterにマイク・ポートノイが復帰してから初の新曲『Night Terror』が公開されたので、感想を書いておきます!
0:00~ イントロ
怪しげなアルペジオ。
この部分は、数日前からカウントダウン的にInstagramとかに投稿されてたので「やっぱり新曲はここから始まるのね~!😀」といった感じ。
新曲リリースに向けてこういった盛り上げる前フリを仕掛けてくるあたり、"ポートノイ"を感じました。
0:20~ バンドin
アルペジオで提示したモチーフを、バンドでジャーン!!と入って展開していく。
完全にDream Theaterといえばコレ!みたいな流れ。
そして…
あぁ〜!ポートノイのフィルインの音ォ〜!!🫠
『Panic Attack』の間奏のあそこっぽい~!
『A Nightmare To Remember』の最後っぽい~!
ふぉ~!🤘
1:29~ リフ
続けてさらに「ポートノイによるポートノイっぽいフィルイン※」でダークで勢いのあるリフへ移行。
※フィルインは『Endless Sacrifice』の8:04~と『The Dark Eternal Night』の1:06~あたりの融合みたいな流れ!
お!ポートノイ、早速いつもの「キン!」やってくれるの!😇(1:36あたり)
シグネチャーサウンド欲張りセットじゃん!😋
こういう展開の切り替えは、『A Rite Of Passage』のソロセクション前とかを彷彿とさせる…
…しかし、ここらへんで少し不安に…
あれ…もう2分…ポートノイのドラムは懐かしいけど…曲としてまだあんまり面白くないぞ…?😇
2:14~ ヴォーカルin
ラブリエ入場。
きた…『The Test That Stumped Them All』のメロを感じる歌メロ…!
宣言通り古典的なドリームシアターの雰囲気…!
ヴォーカルが歌っているセクションの伴奏は、基本的に先ほどのリフのモチーフの変形。
…ちょっとずつ変化してるけど、元が短いモチーフだからあんまり繰り返されると飽きそう…🙂
3:09~ シンセソロ(サビ前)
ちょっとした間奏(イントロのモチーフ)からの…ルーデスのシンセソロ…?
特に速弾きとかをするわけでもなく、ヌルっとサビへ突入。
もちろん、Dream TheaterはJ-Pop的な価値観からするとヌルっとサビに入る曲が多いけど、それにしてもヌルっと入りすぎでは…?
(たぶんサビ直前、4/4と思いきや2/4だから、思ってるより手前でサビが来て余計にそう感じるのかも)
せめてもう少し盛り上がりつつサビに入ってもいい気がする…
…ていうか正直…このセクション要るかなぁ???🤔
(これは後に役割を理解↑)
3:21~ 1サビ
このサビは好き!\(^o^)/
パッと聴いた感じコードは
C - G/D - Em - Bm
C - F#m7(♭5) - Bsus4 - B
Eマイナーキー (#×1) っぽいから、つまり…
Ⅳ - Ⅰ/Ⅴ - Ⅵm - Ⅲm
Ⅳ - Ⅶm7(♭5) - Ⅲsus4 - Ⅲ
みたいな感じかな?
僕の好きなコードの流れっぽいので気に入るのも納得。
後半ルーデスが後ろの方でポロポロとピアノのアルペジオ弾いてるのもいい!🔥
3:38~ リフ
…またこのモチーフのリフかぁ…
途中で3連ぽいリズムに変形させてるけど、そんなにワクワクする変化じゃない。
その上、サウンドは基本的にずっと同じだから…いい加減ここまで繰り返されると退屈に感じてしまう…🫠
トランス的に同じモチーフを繰り返すのが楽しい場合もあるので、音楽的に悪いとは言えないけど…。
僕自身は『The Glass Prison』の後半みたいに、似たギターリフを延々とやり続けられるのが…あんまり好きじゃないので…。
こういう流れはポートノイ要素だったのか…
たしかに、マンジーニ体制の曲は「あんまり執拗に同じモチーフのギターリフを擦りまくる曲ないな…」と思いました。
4:49~ クワイア(サビ前)
クワイアでイントロのモチーフをやってからのサビ。
3:09~ シンセソロだと思ってたセクションは、このセクションと同じ役割。
なるほど。…このセクションを聴いてから振り返ってみると、あのセクション (3:09~ ) の役割がサビ前として理解できる。
それから、全部聴いてから振り返るとイントロのモチーフが最後に出てこないので中盤で使わないとモチーフ配分のバランスが悪くなるのも分かる。
(とはいえ、普通の流れだと…こういうセクションはサビ終わりで使う場合が多いと思うけど。でも、それをあえて裏切ると…ここしかないって発想…?)
5:06~ 2サビ
サビだ~!\(^o^)/
今度はAマイナーキー (#×0) 。
でも、このサビいい感じなのにめっちゃすぐ終わるじゃん…。
他のセクションに比べて尺短すぎるよ…😭
5:24~ 間奏
サビ終わりから間奏の拍子は、こんな感じ↓かな…
7/8 + 7/8 + 7/8 + 7/8 +
7/8 + 7/8 + 7/8 + 9/8 +
7/8 + 7/8 + 7/8 + 7/8 +
7/8 + 7/8 + 6/8 + 6/8 +
7/8 + 7/8 + 7/8 + 7/8 +
7/8 + 7/8 + 7/8 + 9/8 +
7/8 + 7/8 + 7/8 + 7/8 +
7/8 + 7/8 + 6/8 + 6/8 + 4/8
やっと変拍子らしい変拍子セクション。
もちろん、音楽は「複雑だから良い」とか、「テクニカルだから良い」とかではないけど。
やっぱりDream Theaterに対しては技術的な高みを見せてくれるところを期待している部分はあるので。
このくらいは数回聴いたらリズムを掴めちゃう上に、そんなに面白いリズムでもないので…。
正直なところ、マンジーニ先生の時の曲みたいに「マジか…!このリズムのアイディア…すごいし面白い~!」みたいな技術的な部分に対する興奮はあんまり感じられないかな…🫠
6:00~ オルガンソロ?
ルーデスがオルガンでソロなのかどうか微妙ならラインで絡んでくるリフセクション。
6:20~ ハモリ→ギターソロ
ハモリで5:24~の流れ(拍子)をなぞりつつもう一回し。
その後はトレモロ的なフレージングのギターソロ?
ここでギターソロが来るなら、さっきのところ (6:00~) は曲の構成を考えると多分オルガンソロ…だったんだろうな…?🤔
6:57~ 速弾きハモリ
ギターとキーボードの速弾きのハモリ!『熊蜂の飛行』っぽい雰囲気を感じる…
※そういえば昔弾いてた↓
最後の方は『In the Name of God』の9:00過ぎあたりを思い出す音。
何回か聴いていると、7:15あたり(このセクションから次のセクションにいくブレイク)に「キン!」が入ってても良かった気がする。
…むしろ最初のタイミング (1:36あたり) より、ここに入れた方が従来のポートノイの「キン!」の文法上(なんやそれ)正しい気がする笑
7:16~ リフ→ギターソロ
7/8拍子のリフセクションから7/8拍子のギターソロへ。
さっきもギターソロっぽいのやってたから、ここはルーデスになんかやらしてあげても良かったのでは…?
この曲ギター成分が多い…。
もっとピアノの美しい成分や面白シンセサウンドが欲しい…🙃
あと、全体的にミックス自体もキーボードが控えめだなと。
僕はDream Theaterのファンになったきっかけがルーデスのキーボードなので…
もうちょっとルーデスを活躍させてほしい。
このギターマシマシの方向性は、ポートノイ体制のDream Theaterを感じる。
8:10~ エモいギターソロ
ここはめちゃくちゃすき!
こういうJPの泣きのギターソロはホントにいい😭
8:45~ 3サビ
そうそう!こういう感じでサビ入ってほしいんだよ~!🙌
そして、ちゃんと尺も伸びていい感じ!\(^o^)/
これくらい全てのサビでやってくれても良かったなぁ…。
…たぶん、
1サビがEマイナーキー (#×1)
2サビがAマイナーキー (#×0)
3サビがAマイナーキー (#×0)から後半で転調してEマイナーキー (#×1)
みたいな感じだし、全体を俯瞰してみると「3サビを分解して1サビと2サビで提示する」みたいな発想っぽいから、必然的に1サビと2サビが短くなっちゃってるのかな?
でも、リフよりはサビを長くして欲しかった気持ちがある…🫠
9:25~
例のリフ。
最後のリフは、簡潔に気持ちよく終わってくれたので良かった!
前半もこのくらいコンパクトにまとめてくれた方がよかったよ…。
まとめの感想
聴いて1日目の感想は
「全体的に微妙……、後半は…まぁまぁ良かった…かな?」
です。
僕はマンジーニ先生脱退がとても残念だった派の人なので、いくらかバイアスはあると思います。
ポートノイも優れたドラマーだと思いますけど、マンジーニ先生のテクニックと音楽への理解力はまさに異次元だと思っているので。
…とはいえ、Dream Theaterのファンになったのはポートノイの時代です。
ポートノイ時代の好きな曲もたくさんあります。
マンジーニ先生の件はさておき、ポートノイ復帰体制の新曲はできるだけフラットに楽しみしていたつもりんですけど。
うーん…🙃
たしかに「ポートノイ体制のDream Theaterだ!」とは感じるんですけど。
キーボード控え目だったり、ベースの活躍が無かったり、執拗にギターリフを繰り返したり、ドラムのフレージングが手癖っぽく似たものばかりだったり…。
ポートノイ体制のDream Theaterであまり好きじゃなかった要素が多めに盛り込まれていたなぁ…と🙄
それにポートノイのドラミングには若干衰えを感じるくらいで。
『Constant Motion』の頃とか、もっとキレキレだった気がしちゃうな😐
"新しい驚き"が無かった
あと、そもそも"新しい驚き"が無かった気がします。
もちろん、30年以上のキャリアを持つバンドに"新しい驚き"を期待するのもどうかと思いますし…
継続的に新曲を出してくれているのは、それだけでありがたいと言えばそうなんですけど。
…でも、前作まではDream Theaterらしさを維持しつつも、わりと"新しい驚き"があったんですよ。
「え~!?23拍子をそう解釈しちゃうの~?」みたいな笑
それぞれドラムのフレーズもちゃんと音楽に合わせてオーケストレーションされていて「その曲のためのリズムパターン」って感じでした。
今回は、良く言えば「懐かしい」ですけど、悪く言えば「退屈」というか。
もちろん、かつてのポートノイ体制のDream Theaterは好きですし、当時は音楽的な高みを感じさせてくれました。
しかし、マンジーニ体制で更なる高みを見せつけられた後だと、当時と同等かそれ以下のものを見せられても…
リスナー目線では「うーん…じゃあ(音楽的には)戻る意味あったのかな…?」と感じてしまうのが正直なところ…🫠
アルバムには期待
とはいえ、まだアルバムの中の一曲。
今回も20分近い長尺曲があるみたいですし。
2025年2月7日発売のアルバム『Parasomnia』期待しています!🙌
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