モノのみかた
長い旅から帰って住み慣れているはずの自分の家に足を踏み入れた途端、すごく違和感に襲われたことがある。部屋がとても小さく感じられるのだ。もともとそんなに大きくない家に住んではいたが、非日常の世界から日常になった瞬間に椅子や机、ベッドなど目に入る全てのものが小さくなってしまったように感じる。物理的にはもちろん少しもサイズは変わっていないのだが、自分が長旅の経験や感動、そして道中の疲れが、ありもしない小さな世界へと足を踏み入れてしまった錯覚を引き起こしているのかもしれない。
それは、街の景色も同じ。旅に出る前は、当たり前で見過ごしていたものも、何故か帰ってきて2、3日はそんな調子で東京のマンションの外付けの螺旋階段が妙に美しく見えてしまったりと、不思議な部分に気がつくことが増える。
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人の視点を変えることが出来るものは「旅」「本」「人」と言われるそうだ。
私は最近もう一つあるのではないかと思っている。それが、自分、もしくは自分たちが想像し得るレベルを超える出来事、つまり自然災害や疫病、戦争といった類だ。こういった出来事が起こってしまった場合は、国レベルから個人レベルにかけて確実に今までの考え方を改める必要性が生じる。今がもしかしたら、その時なのかもしれない。
世界のトレンド予測を行なうエ・デルコードは最近取材に対し「quarantine of consumption」という言葉を用いて、人々は所有物と移動の少ない生活スタイルを考える時が来たと提唱している。
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私たちの今、本質的に持っているモノを改めて整理してみると、creativity、imagination、action、lifeといったことだろうか。すべてに共通してくるのが、それら全てには「視点」や「見方」が関係してくることだろう。昔から「ピンチはチャンス」という言葉があるように、世界や全ての物事や情報は、様々な方向から捉えて見ることでポジティブにもネガティブにも解釈することが出来る。
全ては「視点」が大事なのだ。
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ピンチはチャンスということで、今までやろうやろうと思っていたけど出来ていなかった「受注生産」という形をスタートしました。
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