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感謝との出会い

人生で初めて漫画というモノを読みました。小さい頃から漫画を読む習慣もなく、友達が読んでいても、読みたいと思ったことも特にない幼少期を過ごしていたこともあり、海外の方が日本の文化と言ったら「漫画」「サムライ」「寿司」というように象徴的なモノであるにも関わらず、そこを通らずに大人になってしまったみたいです。

初の漫画で何を読んだかというと「風の谷のナウシカ」でした。ジブリの映画はもちろん観たこともジブリ美術館にも行ったことがあるくらい好きでしたし、最初の映画の作品ということもあり何度か「風の谷のナウシカ」は観ていて、今世界が置かれている状況とどことなくシンクロしていて頭をよぎったことで今回その漫画を読むに至ります。

すごく話が入り組んでいるし漫画の構成や場面転換などについていけずに、始めは苦労しましたが、読み進めているうちにナウシカという主人公が様々な人たちに対して自分の感覚を信じて懸命に動き、感謝され信頼されていく姿がこれからの社会に必要な姿なのだろうということを学べました。

時を同じく、脳神経科学の専門家の青砥瑞人さんがこの前メディアに出ていて、今の時代に必要なことは『感謝』ですと語っていました。誰かにありがとうと感謝をするということは、誰しもが大切で当たり前のことだと思うでしょうけれど、それよりも感謝という言葉を分解して説明されていた内容に、とても大きな気づきがありました。それがこちらです。

『感謝』とは、自分が「感じたこと」を「言葉」にして「射る」ことだ!

通常感謝というキーワードを聞くと、相手にベクトルが向いてしまうことが多いと思いますが、青砥さんが言うには、その出発点が自分にあり、自分の感覚を大事にすることからスタートしていくということに、自分自身、妙に納得感があり感謝という当たり前のことが少しだけ特別で新しい感覚に思えてくるのでした。

3月末にオンラインショップ a quiet dayで実施したデンマークのセラミックアーティストOh Oakの手がけるProlog Cupの事前予約の企画ですが、1ヶ月の製作期間を経て今週中頃に納品されてきました。物流などの心配もありましたが、なんとか届き安堵しました。今回オンラインショップとしての「受注生産」という新たな試みも先ほどの『感謝』の解釈に照らし合わせて考えてみたいと思います。今回の企画はアーティストであるOh Oakからの協力と理解、そして注文をくださった方々の共感がなければ実現しなかった企画だったので、この1ヶ月間は作る人であるOh Oakへの感謝やみなさんへの感謝ももちろんのこと、さらにはどうしたら情報を受け取ってくれる方々のイメージが湧くのかなということを考えながらSNSや定期的なメールなどの発信をさせていただきました。でもその内容はやっぱり自分が初めてOh Oakのワークショップを訪ねた時の感覚が一番だと思いそれを落とし込んだりました。先の青砥さんの話と照らし合わせてみると、自分の感覚を言語化してみなさんへ射てみた形になるのでしょうか。
この感謝のベクトルが変わると伝えていくことがまた変わってきそうな予感がしています。そんな感謝との出会いでした。

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