道路族ボスとの衝撃の初対面
70戸の新興住宅地の袋小路奥に住んでいた私にとって、ストレスの元凶になったのは隣の道路族ボス(つまりボスママでもあります)の存在でした。
もうね、隣にボスが住んでいるということは、ペコペコ仕える子分達が貢物を持ってやって来るということなんです。
最悪ですよ、ほんと。
最初に感じた違和感
実は、隣の道路族ボス(本投稿では「お隣さん」と称します)に対する違和感は最初からありました。
まずは入居の1ヶ月程前。
マイホームが完成したところで、インターネット工事をしてもらうことになりました。
工事には私以外の家族が立ち合ったのですが、その時にお隣さんに会ったそうです。
「お隣さんに会ったから挨拶したよ(^^)」と家族に言われ、仲良くできればいいな、どんな人だろう、とワクワクしたのを覚えています。
そして入居の2〜3週間前。
家に傷がないか等の最終確認がありました。
車で新居に到着すると、お隣さんの姿が。
しかし新居での初めての車庫入れ。
どの位置に車を停めるか試行錯誤。
モタモタと駐車に時間がかかってしまいましたが、その間、お隣さんはずっとこちらを見ていて私たちが車から降りるのを待っていました。
私はここで初めてのご挨拶。
正直、「わざわざ待ってくれなくても...」と思いましたが、最初だからかな?とも思いました。
ついに新居に引っ越し。
さあ、ついにやって来ました。待ちに待った新居での生活!
実は私、親族間で色々ありまして、引っ越しの数ヶ月前から新しい名字を名乗っていました。ですが、新居の表札が間に合わずに旧姓のまま。
引っ越しが落ち着いたら表札を新調しようと考えていました。
なので、ご挨拶の熨斗には新しい名字、ご挨拶する際にも新しい名字を名乗ろうと決めていました。
そしていざ、改めて菓子折りを持ってお隣さんにご挨拶へ。
ここで最初の衝撃を受けます。
「隣に越して来た◯◯です。」とこちらが言うなり、被せ気味で、
「えぇ!?◯◯さん!?△△さんじゃないんですかぁ!?表札には△△さんて書いてありますよね!」
と言われました。
あまり触れて欲しくはない問題。
表札が旧姓のままなのはマズイと思っていました。
しかも数回しか会っていないお隣さんに名字の違いを指摘され、少なからずショックを受けましたが、
何よりも恐怖を感じたのは、
事前に表札をチェックして旧姓を覚えていたこと。
頭が真っ白になって呆然とするこちらはお構いなしに、
「もうすぐ3人目が生まれるんですぅ〜!」
「え〜っと、1番上の子が女の子で、その下も女の子。でも、3人目は男の子なんですぅ〜!」
「男の子育てたことないから、今からどうしようかなって不安なんですぅ〜!」
「私が動けないので、今パパが娘達連れて買い物に行ってくれてて〜!せっかくだから全員紹介したかったのに残念ですぅ(涙)」
と、まくしたてたお隣さん。
私はもう愛想笑いしかできなくて、
「こんな人の隣にあと何十年も住むのか」と不安がよぎりました。
でもほぼ初対面。
初っ端からお隣さんを悪人と決めつけるのは良くない。
今後、ずっとお付き合いしていくことになる。
明るくて、お喋り好きで、豪快な肝っ玉母ちゃんのような、ムードメーカーになるような人。
そう自分に言い聞かせました。
この必死な自己暗示もすぐに裏切られることになりますが、今回はこの辺で。
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