お金のロードマップ6話 72の法則を覚えよう
前回は「貯めた資金は増やす」ということについて勉強していきました。
おさらいになりますが、
①貯めた資金は最後の一銭まで寝かせずに働かせること。
②金融という分野を勉強して知識に投資すること。
でしたね。
お金を運用する方法は様々ありますが、運用の基礎である単利と複利について学びました。
今回は前回複利というものについて勉強しましたので、複利効果が関係する「72の法則」というものについて勉強していきましょう。
72の法則
金利の複利効果によって元本が2倍になるまでの期間を求めるための法則です。
とても簡単なので、ぜひ覚えてください。
☆公式 元本÷年利率=投資期間☆
例えば、元本が100万円だとして年利率0.02%で運用した場合、どのくらいの期間で元本が倍になるのか。
72÷0.02=3600年
なんと100万円を倍にするのに約3600年もかかってしまいます。
一方で年利率が3%ならどうでしょうか。
72÷3=24年
年利率が3%になるだけで約24年で100万円が2倍になります。
これを比較すると利率がいかに大切かわかりますよね。
この公式で何が大切かと言うと投資期間です。
「何年運用していくらにしたのか」、という具体的な目標を定めることが大切です。
先ほどは複利のお話をしましたが、では単利ではどうなのかと気になる方もいるかと思います。
単利の場合は「100の法則」になります。
100の法則
計算方法は同じです。
先ほどの例と同じ元本、年利率で計算してみましょう。
①元本100万円、年利率0.02%で運用した場合
100÷0.02=5,000年
②元本100万円、年利率3%で運用した場合
100÷3≒33年
利率0.02%での運用はわれわれがおよそ生きられない投資期間になってしまいますが、3%になればかなりリアルな運用期間になるかと思います。
しかし、単利と複利で運用した場合、9年もの開きがあるのがわかりますね。
複利がいかにすごいか、というのがわかるかと思います。
さらに補足になりますが、複利で運用する場合、お金が3倍になる「115の法則」というものもあります。
年利率0.02%は現実的ではないので、3%で見ていきましょう。
115÷3=38年
簡単に整理しますが、
年利率3%で運用した場合を比較すると
72の法則(複利)・・・24年で元本が2倍
100の法則(単利)・・・33年で元本が2倍
115の法則(複利)・・・38年で元本が3倍
長期的な視点に立つといかに複利の効果が大きく、無視できなくなかがわかりますよね。
参考までに年利率別で必要運用期間を記載してみます。
1%で運用した場合、72÷1=72年必要
2%で運用した場合、72÷2=36年必要
3%で運用した場合、72÷3=24年必要
4%で運用した場合、72÷4=18年必要
5%で運用した場合、72÷5=14年必要
6%で運用した場合、72÷6=12年必要
7%で運用した場合、72÷7=10年必要
8%で運用した場合、72÷8=9年必要
9%で運用した場合、72÷9=8年必要
10%で運用した場合、72÷10=7年必要
資金を運用するにはかなりの年数がかかり、継続していくことが必要だとお分かりいただけただろうか。
これも金融の基礎知識のためみなさんにはぜひ覚えて欲しい知識です。
コツコツ少しずつでも一緒に勉強していきましょう。
まとめ
①複利で運用した場合、元本が2倍になるまで「72の法則」で計算する。
②単利で運用した場合、元本が2倍になるまで「100の法則」で計算する。
③資産運用は長期的な視点に立ち、地道に継続していくことが大切である。