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昨日の死刑のこと

いつもの主旨とは違うが、書きたい衝動に駆られたので書こうと思う。
昨日死刑が執行された加藤元死刑囚は、自分と同じ年だった。
途中までは、驚くほど共通点が多く、逮捕された時は死者の数と共に加藤元死刑囚のバックグラウンドに驚愕した。

地方出身、母子家庭、進学校での挫折、そして資格取得を目的とした進学で都会へ…。
さらに進学先で、挫折から熱意がまるでなかった点も共通していたのだ。

ただ、自分は今家族もできたし、定職にも付いている。
決定的に違ったのは、熱意を無くした時、厳しく律した仲間たちがいたからだ。
やる気がない理由を聞かれ、お前らとは違うと言った時、激しく叱責されて平手打ちを喰らった。
そこから単純だった自分は資格を取って仕事を得られたのだ。

今でも一歩違っていれば自分も加藤元死刑になっていたかもしれないと思っている。

ただ、常にそうならないために利他の精神と、どんな境遇になったとしても誠意を持って生きていきたいという信念はある。

加藤元死刑囚は、自分だったかも。
そんなことは、どこにも誰にも伝えられない事だからここに記したいと思う。

不快な思いをされた方もいると感じているが、その点はお詫びしたい。

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