夭折のギタリストを目にする夢
知的そうな中年男性と歩いていた。
たどり着いたのはどこかのライブハウス。
ステージ上では激しい動きで演奏する痩せた小柄の男性がいた。
半裸でジーパンを履いたギタリストの、その指先は動きが早すぎて見えない。
急にギターの演奏が止まり、あごひげが印象的なドラマーをにらみつけると、ステージ奥にあった移動式のライトを何個か持ち出す。
下にキャスターのついたいくつものライトをドラマーへ滑らせるように投げつけた。
ドラマーはまるで風船でも割るかのようにスティックでライトをリズミカルに割っていく。
赤字だよこのライブとステージ下から声が聞こえてきた。
壇上のギタリストが気になって、ネットで調べると、10年以上前に20代半ばで亡くなっている。
なんでこんなに元気なの?と思って、よそに視点をそらすと銀皿に盛られたケチャップのかかっていないオムライス。
そしてピアノの前に待機している坂本龍一、パセリの緑。
急に白くなって目が覚める。
長い夢だった。睡眠時間はいつもと同じ。
ライブか、何年行ってないだろう。