【FX】先週の振り返り&今週(9/23~)の相場観とトレード戦略
先週の振り返り
先週(9/16~9/20)のトレード戦略は、ざっくりと下記の通り。
決め打ち難しく、リスクオフでもオンでもうまく流れに乗ることを意識。
※ 詳細は下記記事にて。
先週一番の注目材料だったFOMCの結果は、50bpの利下げ。
FOMC直前の利下げ織り込みは、50bpが約60%、25bpが約40%だったので、50bpの利下げだったことで、マーケットはドル売りで反応し、ここまではイメージ通りの動き。
しかし、パウエルFRB議長の会見が始まると、一転して壮絶なドルの買い戻しが入り、ドルストレートは行ってこいを超え、金融政策発表直前のドル高値を超えた。
ただし、一週間でみるとドルは対円・スイス以外では弱く推移した。
気になったのは、今回金利据え置きがすでにコンセンサスとなっていた、円の一週間の動き。
植田総裁会見を機に円売りが加速したという見解を多く耳にするが、チャートを検証してみると、17日(火)の米小売売上高の結果発表後あたりから、円売りが出てきている。
先週は3段階で円売りの動きが出ていて、17日(火)米小売売上高、18日(水)FRB議長会見、20日(金)日銀総裁会見後に円売りが加速した。
なお、この間のドルの動きは、FOMC後の動き以外はそれほど大きな動きになっていない。
FOMC後は、スイスもユーロに対して売られていて、米株も買われていることから、リスクオンの動きも観測できるが、目についたのは加速した円売りの動きだった。
先週のトレードは、引き続きドル円・ユーロドル・ユーロ円で短期トレードを回していたが、久々に細かい負けが続いた。
FOMCでの50bp利下げ発表後のドル買いの動きはうまく対応できたが、パウエル議長会見時の怒涛のドル買戻しの動きにうまく反応できず、ドル円の戻り売りも全て踏みあげられて切らされる結果となった。
植田総裁会見時も、会見を聞く限りほぼ想定通りの内容と解釈したが、マーケットの「利上げに時間的猶予ができた」の言葉尻を捕った円売りの動きにすぐに反応できず、ドル円・クロス円のショートポジションで細かいカットが続いた。
今週(9/23~)の相場観・トレード戦略
注目の経済指標は下記のとおり。
9/23(月)
仏・独・欧・英・米製造業・サービス業PMI
9/24(火)
RBA金融政策決定会合&総裁会見、BOC総裁発言
9/25(水)
豪CPI
9/26(木)
BOJ議事要旨公表、RBA半期金融安定報告、SNB金融政策決定会合&総裁会見、ECB総裁発言、米新規失業保険申請件数、FRB議長発言&FRB高官発言多数
9/27(金)
東京区部CPI、加GDP、米PCEデフレーター・コアデフレーター、自民党総裁選
その他、FOMCが明けた今週は、FRB高官発言が多数つづく。
また、週末になると月末フローの動きもでてくるので注意。
FOMCと日銀会合を通過し、一旦頭の中を整理したい。
まず、先週の円売りの動きは、前のめりになりすぎていた投機筋の円ロングポジションが、重要経済指標前に巻き戻され始め、FOMC・日銀会合を材料に、セルザファクトで円ロング勢が踏みあげられ、円売りが加速したイメージ。
年内のFF金利の利下げは、3回前後とあと1回50bpの利下げを織り込んでいる状態。
株式市場は堅調で、ゴールドも高値更新が続く。
今後の注目の重要日程は、9/27自民党総裁選、10/31日銀政策決定会合、11/5米大統領選、11/7FOMCといったところ。
これらの日程を考慮すると、向こう1カ月はリスクオフよりもリスクオンの流れになりやすそうなイメージ。
テクニカル的には、クロス円は二番底をつけ、下値を切り上げて上昇していることから、短期的にはもう少し上昇しそうに見えるが、中長期で上昇トレンドに入るかどうかは懐疑的。
どちらかといえばレンジ相場の見立てで、大崩れはしないと想定。
これらを踏まえた今週のトレード戦略は、短期でドル円・クロス円の買い方向。ただし、できれば押し目を丁寧に拾いたい。
ドルは利下げ織り込みが行き過ぎに見えるため、どちらかといえばドル買い目線だが、ドル円・クロス円をメインで組み立てる。
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