【FX】先週の振り返り&今週(2/17~)の相場観とトレード戦略


先週の振り返り

先週(2/10~2/14)のトレード戦略は、ざっくりと下記の通り。

  • 週明けの欧米勢の動きを確認

  • 短期でドル円・クロス円買い、戻りを売りのイメージ。

※ 詳細は下記記事にて。

先週の週明けはドル買い・円買いで始まったが、その流れは続かず行ってこい。

2/11(火)の英国時間に入ると円売りが入りはじめ、パウエルFRB議長の議会証言が終わった日本時間2/12(水)朝になると円売りが加速。

同日の米CPIは市場予想を上振れしドル買いとなるも、ドル円以外はその流れが続かず行ってこい。
円は全面安でクロス円は上昇、未明のトランプ大統領とプーチン大統領の電話会談のヘッドラインが出て、円売りが加速。

とくにユーロやポンドの買い戻しが強く、ユーロ円は一時161.18円まで週明けに付けた安値155.50円から約5.7円も反発、ユーロドルは1.0514まで同じく週明けに付けた安値から約240ポイント反発。ポンド円も約6円、ポンドドルは約300ポイント反発した。

振り返ると、先週はトランプ・プーチン電話会談をきっかけとした、これまでのユーロやポンド売りポジションのアンワインドが大きかった。

また、早期の利上げ期待で進んでいた円買いもすでに燃料切れで、市場が構えていた日米首脳会談での円安批判もなかったことで円売りとなった。

ドルはCPI・PPI・米新規失業保険申請件数は市場予想よりも強かったが、ドル買いバイアスは一時的だった。

先週はドル円・クロス円の若干の反発を想定していたので、突っ込んで売ることはなかったが、想定よりも円売りが激しく、トランプ・プーチン電話会談という新たな展開でさらに円売りが加速したため、うまく流れに乗れず。

結果、先週のトレードは、ドル円・ユーロ円のロングで30ポイント程度取れたのみ。

後から解釈すればわかりやすいが、マーケットと対峙していた時は値動きが速く、状況の整理がすぐにできず難しい相場だった。

なお、ウクライナ・ロシア戦争の終戦への兆しが見え始めたことが、ゲームチェンジになる可能性があるため、ドル円・クロス円の戻り売りは一旦見送りとした。

今週(2/17~)の相場観・トレード戦略

注目の経済指標は下記のとおり。

2/17(月)アメリカ・カナダ祝日
日第4四半期GDP
2/18(火)
RBA金融政策決定会合&総裁会見、英失業保険申請件数&失業率、BOE総裁発言、加CPI
2/19(水)
RBNZ金融政策決定会合、高田日銀審議委員の発言、英CPI・PPI、FOMC議事要旨
2/20(木)
豪雇用統計、米失業保険申請件数
2/21(金)
RBA総裁発言、日全国CPI、英小売売上高、仏・独・欧・英・米PMI、加小売売上高、BOC総裁発言

その他、FRB高官の発言が続く。

ウクライナ・ロシア戦争の終結はすんなりとは進まないとは思うが、泥沼化していた状況が動き出したため、これからマーケットがその動きを織り込んでいく流れになると想定。

そうなると、ユーロやポンドは今後さらに売り込まれていくというよりは、これまでのショートポジションを解消していく動きになる可能性が高く、売られる場面があってもそこは買い戻しの場になりそう。

ドルはトランプ関税やインフレの高止まりのわりに、ドル買いの勢いが弱いので、ドル高方向への余力はあまりないように思える。

このことから、相場が動き出すのであれば、勢いが出るのはこれまでと逆の動きとなる、ユーロ買い・ドル売り方向。

ドルインデックスはネックラインを割り、テクニカル的には下げ方向。
ユーロドルも1/27高値の1.0533が目の前に迫っており、このネックラインを上抜けると1.09~1.10方向への動きが期待できる。

ただし、相場が一気にひっくり返って新しいトレンドになっていくかどうかは見極める必要があり、ドル売りの加速がなければもみ合いとなることも想定されるので冷静に判断したい。

今週のトレード戦略は、ユーロドルを買い方向、クロス円は押し目買い。

ウクライナ情勢は、終戦の期待が失望となるようなヘッドラインも出てくると想定するが、そこは中長期で見てユーロを押し目買いの構えで。

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