【FX】先週の振り返り&今週(8/12~)の相場観とトレード戦略


先週の振り返り

先週(8/5~8/9)のトレード戦略は、ざっくりと下記の通り。

  • 短期トレードに集中。

  • セリングクライマックスがあれば、ドル円・クロス円を少しずつ買い。

※ 詳細は下記記事にて。

先週の週明けはセリングクライマックス的な動きを警戒していたが、為替市場は円が急騰、株式市場も日本株を筆頭にアジア株、米株もビッグテック株が暴落するなど世界的にリスクオフの展開で始まった。

しかし、振り返れば月曜の動きがセリングクライマックスとなり、翌日以降は全てのリスク資産に買いが入り、週足で見ればドル円・クロス円はほぼ行ってこいの長い下ヒゲで引け。
米株はS&Pやナスダックは月曜がド底で大陽線で引け、ダウも下ヒゲをつけて反発。日経平均もほぼ行ってこいで35,000台に戻して引けた。

先週のトレードは、想定通りマーケットが荒れたため、ドル円・ユーロドル・ユーロ円の短期トレードに注力。

ドル円・クロス円は8/5の日足が長い下ヒゲとなったため、翌日8/6朝から少し買いを考えていたが、朝から値動きが軽くエントリータイミングを逃してしまった。

この時の戻りが高値となり上値が重かったため、ドル円・クロス円のショートカバーは一服、押し目買いの動きは弱いと判断。
動向を注視し、買いで入る選択肢も残しながら押し目を待ったが、8/7の内田日銀副総裁の発言でドル円・クロス円が急騰し、完全に押し目買いのタイミングを失い、スイングポジションを作れなかった。

今週(8/12~)の相場観・トレード戦略

注目の経済指標は下記のとおり。

8/12(月)
とくになし
8/13(火)
英失業率&失業保険申請件数、米PPI
8/14(水)
RBNZ金融政策決定会合&総裁会見、英CPI&PPI、米CPI
8/15(木)
RBNZ総裁発言、豪雇用統計、日・英第2四半期GDP、米小売売上高、NY&フィラデルフィア連銀製造業景気指数
8/16(金)
RBA総裁発言、RBNZ総裁発言、英小売売上高、米ミシガン大学消費者態度指数

今週の一番の注目材料は、米CPIとPPI。

現在、年内のFF金利の利下げはすでに4回分を織り込んでおり、一部5回分も織り込み始めている。
つまり、次回9月のFOMCでは、市場参加者は50bpの利下げを見ているため、今週のCPI・PPIが市場予想を上振れるようであれば、織り込みすぎた利下げを巻き戻すドル買いの動きを、頭に入れておく必要がある。

なお、シカゴ通貨先物の円ショートのネットポジションが1.1万枚と、2021年3月以来の水準まで解消されていることから、改めて円キャリートレードが終焉したと見える。

今週は、マーケットが大荒れした後で、サマーバケーションシーズンでもあり、流動性が落ちる中で、値動きが軽く上下に乱高下するイメージ。

ドル円はもう一段戻りを試す動きが想定でき、150円手前または最大で152円くらいまでの戻りはありえる。

ただし、152円前後はテクニカル的に非常に強いレジスタンスとなるため、新しい円売り材料や円キャリートレード再開といったことがない限り、152円以上を上抜けていくのは難しいと考える。

ドル円・クロス円は、下げる場面があれば押し目買いをしたいが、チャート的にストップの場所が遠くなるので、ポジション量を抑えて資金管理に気を付ける。

短期トレードは先週からやりづらさを感じているが、無理せず臨機応変に対応する。

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