『会えない時間に愛は育まれる?』求職者の感情の動きに合わせた採用コンテンツ設計方法
こんにちは!白潟総研の永田です!
私はこれまで200社以上の採用支援に携わる中で感じることがあります。
それは、採用に関わる方々が「候補者と直接会った時に魅力づけする」ことに集中しているということです。
ここで、加えてみなさんに考えて頂きたいことは「候補者と会えない時間に魅力づけができるコンテンツ」も大事になってくるということです。
このコンテンツがあると他社と差別化が図ることができます。
そんなコンテンツを今回は以下3つの軸で考えていきます。
・採用コンテンツって何を書いたらいいの?
・採用コンテンツをどのタイミングでどのように使えばいいの?
・そもそも採用コンテンツを作る上でどんなツールを使えばいいの?
1.採用コンテンツって何を書いたらいいの?
「何を書いたらいいの?」を考える上で、「どのプロセスで、どういう目的で使うのか?」も合わせて考える必要があります。
詳しくは2部のパートでご紹介していきますが、図式にすると以下のイメージになると考えています。
採用コンテンツを候補者に届ける上で、上記のように採用プロセスごとにコンテンツを作成していく必要があります。
大きく分類すると「選考初期」「選考後期」「ダメ押し」の3フェーズがあると考えています。
このそれぞれのフェーズごとに「どんなコンテンツを届け、候補者にどんな感情になって欲しいか?」を考えてコンテンツ作りをしていきましょう。
では、次はこの各採用プロセスでの具体的な取り組み・施策に関してご紹介していきます。
2.採用コンテンツをどのタイミングでどのように使えばいいの?
●選考初期
まずは、「選考初期」のフェーズです。
「集めた」候補者が選考プロセスに参加して頂くことになります。
このフェーズでは候補者に「次も選考進みたい」、「この会社とてもいいかも」と思って頂くコンテンツ設計が大事になってきます。
ここでのコンテンツ設計において大事なポイントは「読了率を意識したライトなコンテンツ」です。
文章量が少なく、かつ写真を多用した内容がオススメです!
選考に参加してくれるとはいえ、まだ選考"初期"。
志望度が高い方がそれほど多くないので、文量が多いコンテンツを候補者に提供しても最後まで読んでもらえない可能性が高いです。
となると、この選考初期のフェーズでは「さらっと」「短時間で」読めるコンテンツが大事になります。
また、もう1つ「読了率が高い」という観点から参考になる事例をご紹介します。
「ツイートまとめ機能の活用(Twitter)」です!
白潟総研では全社員、実名顔出しでTwitter運用をしています。
そのTwitterでオススメの採用コンテンツが「Twitterのモーメント機能」です!
一言で言うと「日頃の社員のツイートをまとめることができる機能」です。
デスクトップでTwitterを開き、左メニュー「もっと見る」を押すと下記の全メニューが出てきます。
その中で赤枠で囲っている「モーメント」で利用できます!
実際の白潟総研のモーメントはこちら!
モーメントは「ヘッダー画像」と「タイトル」を設定できます。
白潟総研ではこれを選考初期で求職者にお送りしています。
面談の帰り道に、負担なく楽しく気軽に見れるコンテンツを読んでもらうことで、一気に自社のファン化を狙っています!
繰り返しになりますが、このフェーズでは「次も選考進みたい」、「この会社とてもいいかも」と思って頂くことがゴールです。
そう思ってもらう為にはどんな情報を、どんな文量で、どんな内容で伝えればいいかを試行錯誤しながらコンテンツ作りにチャレンジしていきましょう!
●選考後期
続いて、「選考後期」のフェーズです。
選考プロセスを通じて徐々に自社のファンになっている候補者が残ってきます。
なので、このフェーズでは候補者に「どんどん会社を好きになってもらう」コンテンツが大事になってきます。
選考初期の魅力づけを経て、少なからず候補者からすると「就職先の選択肢」には入っているはずです。
ここでのコンテンツ設計のポイントは「読み応えのある文量のコンテンツを作成する」ことです!
このフェーズでは選考初期と比べて、文量が多いコンテンツでも読了率は高い傾向にあります。
弊社が日々活用しているWantedly内のストーリー例を下記にご紹介いたします。
●ダメ押し
最後は「ダメ押し」のフェーズです。
選考プロセスを経てきた候補者にも「不安」や「ここで本当に決めていいのか」という感情は起こり得ます。(下記図を参照)
そんな不安や懸念を払拭し、意思決定における最後のひと押しができるコンテンツを用意しましょう。
候補者は企業から内定をもらい、承諾するかどうかを決める場面で「これまで触れてきた情報やコンテンツを再度見直す」という行動を傾向があります。
改めて創業ストーリーを読んだり、面接で会った社員のインタビュー、もしくは面接はしていないがその会社で働く社員のインタビューなどに目を通すことが多いです。
(私も白潟総研に入社を決めるタイミングで色々なコンテンツを見直した記憶があります笑)
ここまで採用プロセスごとのコンテンツ設計のポイントを書いてきました。
文章で長々と書いてきましたので、下記図で全体像をご理解頂けますと幸いです。
候補者が企業に出会い、その会社に入社を決意するプロセスは様々です。
そのプロセスで候補者には感情の変遷がたくさん起こり得ます。
そのことを頭に置きながら、直接会う時間だけではなく、会えない時間にも愛を育むことができるコンテンツを作成することが大事です。
この取組みが他社と大きく差別化することに繋がります。
3.そもそも採用コンテンツを作る上でどんなツールを使えばいいの?
それでは、最後のパートでは「採用コンテンツをどんなツールで作るのか」について白潟総研での実践事例を中心にご紹介していきます。
現在、メインで活用しているツールは3つあります。
●note
最近多くの企業様が活用されている「note」です。
弊社も以前から活用してきており、以下のような「マガジン」としてまとめています。
▼「中小ベンチャー企業のリモートワーク研究所」マガジン
▼「白潟総研 採用事業部の採用Tips」マガジン
それぞれの社員が書いているnoteを一覧で見れるようにしています。
候補者の方にこのマガジンのURLを送ることもありますし、
マガジンの中から抜粋して候補者に送ったりもしています。
noteはSNSと合わせると驚異的な拡散力を発揮できるのでオススメです。
基本的には無料で活用できますのでぜひお試しあれ!
●Wantedly
Wantedlyに関しては、前述でも記載している通りですね。
Wantedly内のブログ機能「ストーリー」でコンテンツ作りをしています。
こんな形でテーマ別にまとめてコンテンツを分けて活用しています!
コンテンツがたくさんあるのはいいことですが、「どこにどんなテーマのコンテンツがあるか」を整理しておくことも大切です。
Wantedlyではコンテンツを「スペース」としてまとめることができる点もオススメです!
また、Wantedlyは「SNS連携」という観点でも非常に優秀なツールでもあります!
ストーリー記事の画面を開くと、上のオレンジの枠からTwitterとFacebookで記事を拡散することができます。
こういった形でSNSでの拡散を狙うことができる点もWantedlyの強みです!
弊社のようなTwitterを運用している企業の場合は、社員の日々のツイートも判断材料の一つになりえます。
例えば、このように自社独自のハッシュタグを活用するという手法もあります。
このハッシュタグを通して"自社らしさ"がより訴求される効果も期待できます。(もちろんTwitterが全てではないですが)
また、Twitterコンテンツは電車移動中や寝る前にちらっと見て頂けるので候補者にもそれほど負担になりません。
(私自身、白潟総研に内定承諾するかどうか迷っていた時に「白潟総研社員のTwitterアカウント」や「ハッシュタグつきツイート」を深夜、ベッドの中でゆるり閲覧していました笑)
実際、弊社では1次面接と2次面接の間に次回面接官のTwitterアカウントを見てきてもらうようご案内しています。
(私も中途面接を受けた時に、WantedlyのストーリーとTwitterアカウントをくまなくみて面接に臨みました!)
Twitterが全てではないですが、作成したコンテンツをより多くの人に届けるという意味では非常に効果が高いツールです。
ぜひチャレンジしてみてください!
もしTwitterでの拡散や、他施策と掛け合わせた施策を詳しく聞きたいという方はお気軽に永田までご連絡ください!
以上、ここまで長々と書いてきましたがお付き合い頂きありがとうございます。
本日ご紹介した内容を全て実践してください、という訳ではありません。
自社らしさが一番伝わる方法を模索しながら、候補者に向き合って頂きたいと思います。
みなさんのその姿勢は必ず「想い」となり伝わります。
ナビ解禁、就職活動も一気に加速していきます。
このタイミングでぜひ「候補者に直接会えない時間」にも向き合って頂きたいです!
そうすることがみなさんの会社の採用力アップに繋がります!
22卒採用も10月の内定式にむけていよいよ大詰め。
加えて、23卒のサマーインターンシップも募集開始する企業様が増えてきています。
22卒と23卒が同時に走る時期ですが、共に候補者とのよりよい出会いを紡げるように頑張っていきましょう!
白潟総研の採用戦略について、より詳しくまとめた下記noteもよければご覧ください!
それでは、また次回のnoteで!