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スポGOMIの魅力 その4

家族で大会に参加してから、しばらく経ったある日のことであった。
たまたま、皆で出かけた際に、大会会場のそばを通過することがあった。その時のこと。

突然、二人の子どものうちのどちらかがつぶやいた。

「あれ、ここって、ゴミ拾いをしたところだよね…」

ビンゴ!

よく覚えていたものだ、と親バカだが感心した。たかが1時間の滞在。しかも、下を見ながら歩き回っていたわけである。

だが、そうでもないようだ。

確かに、自身も何度か大会に選手として参加したこともあるが、意外と手元の地図を見ながら周囲の景色は見ているものである。普段歩くよりも、タテからヨコから、ナナメからと色んな角度からしゃぶり尽くさないかのような勢いなのである。そして、そこに「ゴミ拾い」という一貫した背骨が通っている。もう、我々にとって青山の街は「ゴミ拾いの街」に変換されているかのようである。

スポGOMIを通じて、ゴミを知る。環境美化を学ぶ。

これは、これで一つ。
同時に…

スポGOMIを通じて、街を知る。

この側面に気付かされたのも、やはり子どもたちの言動からであった。

「スポGOMIって、いいよね…」。
あれから、10年以上経ち、スポGOMIも随分と知名度も上がった。誰もが、その素晴らしさを口にする。参加した人も、ニュースで見ただけの人も。

もちろん、私もオススメする。
でも、その「揺るぎなさ」においては誰にも負けない。それは、これらの実体験があるからだと思う。

当時、2011年の震災のときだったから、あれから11年か。
今年、北陸において、新しいスポGOMIとの関わり方が、スタートする。ブランクはあるけど、大丈夫だ。困ったときには、あの日に思いに戻ればいい。

次は、スポGOMIを通して一体何を知るんだろうか?そこに何を見い出すんだろうか?

ーおわりー

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