階級を揃える
光熱費、原材料費、事務経費と、色々なコストが上がってくると経営者は、より良い条件のサービスや製品、商品を探し求める。この場合「より良い=より安い」と言っていいだろう。
通常ならスルーしてしまうような飛び込み営業や電話営業による取り次ぎにも、「経費削減」、「コストカット」と聞くと、思わず受け入れてしまうこともあるだろう。
「こういう提案あったから、検討してみて」
まあ、通常は即決されることもなく、一度担当者にボールが落ちてくる。
さて、この際に、担当者は何を心がけるべきだろうか?
プロボクシングでは、体重に応じて階級が設定されている。
体重差による不公平をなくすためだろう。
真の実力を比べるには、できるだけ前提となる設定を合わせないといけない。
階級は揃えるところからスタートしなければいけない。
当たり前の話だ。
先の提案の話に戻る。
提案されるサービスや製品・商品が何であれ、既存のそれとの代替になるはずである。
「現状よりも、○円安くなりますよ」
さて、その前提は揃っているだろうか?
先方が経営層と行ったヒアリングに漏れがないだろうか(経営層が、細部まで把握しているとは限らない)?
先方が作成した見積もりの前提となる条件は、揃っているだろうか?
コスト安とトレードオフになっている現状のサービス、製品・商品の良さはないだろうか?
階級は揃っているか?
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