挑戦権を譲らない愚
先日、車で春日部から金沢に戻ったときのことだった。
朝イチで春日部を出て、長野道から上越JCTを経て北陸道へ。合流の際に、ちょうどパトカーの後ろにつくことになった。もちろん、パトカーは法定速度を守って走っている。別に急いで変える必要もなかったが、かといって、若干スピードは上げたい。
何度か経験はあるが、別に追い抜いてはダメなわけではない。ウインカーを出して車線を変更し、少しだけパトカーを上回るスピードを出せば、追いついて、追い越すことは可能。その後、また車線を変更して、キープレフトをしながら距離を離していけばいいことだ。
でも、わかっちゃいえるけど、それは自分ではない誰かにやってもらいたいもの。時間帯的にも、他にも車は走っているわけだし…と思ったら、遠くから近づいている車がバックミラーに映った。
よし、任せた!
まず、こちらの車に追いついて、追い越す。が、さすがにパトカーに気づき、減速。パトカーの若干後ろを並走している。
えーい、甲斐性なし!
さて、問題はここから。
この車が、ずーっと、この状態で走り続けている。パトカーと2台で「壁」を作っているのだ。私は左車線にいたが、右車線にはドンドン車が連なっていく。流れてはいるが、ちょっとしたプチ渋滞。
俺がチャレンジ(追い越す)するから、お前どいとれ!
後続の運転手も、きっと毒づいていたはずだ。
厳密に言うと、右側の車線の用途は「追い越し」であり、そうではない場合は左車線に移るべきなのだが、パトカーも特にそれを指摘するわけでもなく、この状態が確か能生ICあたりまで(30km以上)続いたような気がする。
チャレンジしない、できないなら、後進に道を譲れ。そうしないと、渋滞ができる。
と、ビジネスにおいても、まあよくある話。