【キャリア研究】塾講師は墓場なのか
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これまで関わったことがない人の方が少ないであろう、学習塾・予備校業界。教育分野において重要な役割を担っているものの、職業としての魅力には疑問符を持つ人も少なくないであろう。そこで、今回は様々なデータをもとに、塾講師の現状と学歴との関連について見ていきたい。
それではやっていこう。
■給与推移(2014卒→2024卒)
平均年収:437万円→432万円
高校教員:678万円→709万円
塾講師 :361万円→394万円
■教育業界でも群を抜く薄給
いくらきれいごとを並べても、働く上で最も大切にしたい項目でぶっちぎりNo.1、それが年収である。
しかし、塾講師の平均年収は同じ教育業界である高校教員と比較して大きく見劣りする水準であるのが実情であり、日本人平均すら下回っている。
リーマンショックによる就職氷河期直後の10年前から就活売り手市場である現在まで、大きく状況は変わっていない。
高校教員には教員免許という参入障壁があり、ヤバい人材が排除されていることに加え、その専門性が給与に反映されているのかもしれない。
その一方、塾講師には資格要件がなく、競争が激しい環境であることが給与の低迷につながっている可能性がある。学習塾業界では非正規雇用も多く、年収を押し下げやすい業界構造になっているのだ。
このような状況に加え、youtubeなど無料動画配信における学習コンテンツの充実や、オンライン学習サービスの台頭により、塾業界の競争はさらなる激化が見込まれる。さらに少子化の進行による市場縮小が確実視される状況も踏まえると、給与面での魅力を見出しにくい職業と位置付けられるのもやむを得ない側面はあるだろう。(先週「ニチガク」が破産したという衝撃的なニュースが飛び込んできたばかりだ)
■経験年数による職種別年収推移と昇給率(2018年)
■経験は年収に反映されにくい
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