橋元淳一郎ブログ『ハッシー君の隠れバー』

物理のハッシー君が日々の生活、思うこと、新刊の紹介などを書いています。

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マガジン

  • ハッシー君の隠れバー

    物理のハッシー君が、日々の生活や執筆・ネット事業活動について思うことなどを自由に書きます。ほとんど真面目ですが、時々ちょっとへそ曲がりなことも書きますので、ご容赦下さいね。よろしくお願い致します。

最近の記事

ハッシー君の隠れバーは Ameba へ移行します。

しばらく、ここ note でブログ「隠れバー」をやってきましたが、この度、ハッシーワールドのオープンに併せて、Ameba の方へ移行することになりました。 https://ameblo.jp/hassy-lab/entrylist.html 引き続きご愛読のほど、よろしくお願い致します<m(__)m>。

    • 『宇宙と宇宙をつなぐ数学』

      本年(2021年)10月30日のブログで紹介した本『宇宙と宇宙をつなぐ数学--IUT理論の衝撃』を読了した。この本は、数学の難問である「ABC予想」を証明したとされる京大、望月新一教授の研究に間近で接してきた加藤文元・東工大教授の筆になる待望の望月教授の理論の紹介本である。 たぶんとても難しい内容だろうと予想して、しばらく敬遠していたのだが、読み始めてみるとこれが意外と(?)面白い。一気に読んでしまった。加藤先生の望月教授への「愛」を感じてしまった。互いに京大にいた頃、望月教

      • 青いポストをご存知ですか?

        ブルームーン、皆既月食、金環食、水星太陽面通過等々、天体ショーは出来るだけ観るようにしているのだけれど、最近は夜中まで起きていられない、寒さが身にしみる。というわけで、双子座流星群のことを書こうと思っていたのだが、どうやら書けそうにない。ならばと、ブルームーンならぬブルーポストのことを書くことにした。 ちょうど本日朝日夕刊に、そのことが出ていた。青いポスト、見たことありますか? ぼくはもちろんあります。青いポストは速達専用のポスト。どこにありますか? うーん、ちょっと覚えてい

        • 山本五十六とコントラクト・ブリッジ

          山本五十六が連合艦隊司令長官として1941年12月8日の真珠湾攻撃の指揮を取ったことは誰もが知っていることであるが、その彼がコントラクト・ブリッジの愛好者であったことはどの程度知られていのだろうか? 彼がおそらくは即興で作ったあろう句がある。「グラスラにほど遠けれどリダブリて、ジャスト・メイクの心地こそすれ」。僕はコントラクト・ブリッジ愛好者なので、その意味がよく分かる。グラスラとはグランド・スラムのことである。今ではテニスやゴルフのメジャー・トーナメントを全制覇することをグ

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        • ハッシー君の隠れバー
          29本

        記事

          木枯し紋次郎

          テレビドラマ「木枯し紋次郎」(原作:笹沢佐保、主題歌:上条恒彦)を懐かしく思い出す人は、たぶん60代以上の人であろう。若い人には中村敦夫の名前も知らない人が多いのではないだろうか。どんなに有名になろうとも、時が流れれば忘れ去られていく。松本清張は、自分の小説などは50年もたてば皆に忘れさられるだろうと言っていた。今なおテレビで清張原作のドラマが繰り返し放映されるのは、本人の意に反してはいるが、それでもいつかは忘れ去られる運命にある。 で、紋次郎を演じた中村敦夫は現在、81歳で

          娘の快挙

          11月14日に行われた大阪音楽大学主催の第6回豊中音楽コンクールで、娘が一般弦楽器部門の第1位になりました! 結構な賞金を獲得し、2年前の予選落ちの雪辱を果たしました。とりあえずの速報です。

          古都の秋

          昨日は京都の秋を満喫しました。 京都現代美術館でアンリ・カルティエ=ブレッソン展を観たあと、八坂神社から知恩院、青蓮院、平安神宮を経由して南禅寺という定番コースを歩き、これも定番、湯豆腐を食べたあと永観堂の紅葉を楽しみました。相棒は若くて元気で物足りないようでしたが、こちとら明日のゴルフもあって、帰りはタクシーを拾いました。平日とはいえこの時期、例年なら京都は観光客で大賑わいでしたが、今年は少しばかり寂しい古都の風景でした。

          闇の左手

          昨今、LGBTは流行語である。LGBTに限らず性は今や秘めたるものではなく、真面目に正面から語られる話題となった。『牙を抜かれた男達が化粧する時代』という本も出版されているし、ミソジニーについての議論もある。まだ読んでいないのだが椰月美智子『ミラーワールド』は「女尊男卑」の世界を描く。妻の横暴に閉口する主夫、「婿舅」問題に悩まされる婿、等々を描いているそうだ。君嶋彼方の『君の顔では泣けない』は高校生の男女の心と身体が入れ替わる話。もっとも性は現代だけの問題ではない。プラトンの

          数学難問に賞金1億2000万円

          数学にはノーベル賞がないので、数学者が億万長者になるのは難しい--というのは冗談であるが、数学の難問と言われている「コラッツ予想」を証明したら賞金1億2000万円を出すという企業が現れたそうである。音楽系のウェブサービスを提供する「音圧爆上げくん」という変な名前の東京のベンチャー企業である。 コラッツ予想というのは、1937年にローター・コラッツというドイツの数学者が提示した問題で次のような問題である。 「どんな正の整数も、偶数なら2で割る、奇数なら3倍して1を足す、という操

          カラオケ歌謡曲と謡曲

          カラオケで歌う歌謡曲と謡曲、何の関係もないようであるが、これは健康法と楽しみを兼ねた僕の(たくさんある)趣味(のうちの2つ)である。カラオケは現代のもの、謡曲は室町時代以来の日本の伝統、能の一部である。まるでかけ離れたものに見えるが、この2つは僕の心の中では非常に近いものとして存在している。 カラオケで歌いたいのは、昭和20年代~30年代の歌謡曲。最近、YouTubeで東京大衆歌謡楽団の歌をよく聴く。神社の片隅から始まった若手(30代)のストリート・ミュージシャンであるが、年

          ハビタブル惑星

          「デューン」の惑星アラキスをはじめSFに登場する惑星は、大抵、大気があって人間が宇宙服も着けずに歩き回っている。しかし、現実の宇宙にそのような地球と同じような環境を持つ惑星など存在するのだろうか? 大気の存在する惑星は無数にあるだろうが、その大気成分はほとんど二酸化炭素と水蒸気であろうと推測される。なぜなら、二酸化炭素と水は化学エネルギーが低く、きわめて安定で、宇宙のどこにでも存在するからである。それに対して大気に酸素が存在する惑星はきわめて希である。ひょっとすると地球以外に

          デューン 砂の惑星

          「デューン 砂の惑星」(原作フランク・ハーバート)が劇場公開されている。監督は「ブレードランナー 2049」のドゥニ・ブィルヌーヴ、2時間を超える超大作で、新聞評ではなかなかの出来映えだそうである。1984年のデヴィッド・リンチ版は原作に圧倒されたような感があったが、今回は原作に堂々と応えているそうだ。まだ観ていないし、映画通ではないから、何の評論も出来ないのだが、デューンという言葉を聞くと、紀元1万年の銀河帝国の世界に引き込まれていくのである。「スターウォーズ」も一通り観た

          ハッシー君のネットビジネス奮闘記(3) いよいよ三人体制で船出する!

          一人でやり抜くと決めたネットビジネスであったが、今春より強力な助っ人に恵まれることになった。持つべきものは良き友であり良きファンである。S姉さんとはもう10年近いお付き合いになるが、いつも僕の活動を見守って下さり、ときに的確なアドバイスを下さる心強い味方である。姉さんなどと書いてしまったが、歳はぼくよりずっと若い美人さんで、何事にも頼りになる人で、ついつい甘えてしまうので、姉さんのような感じなのである。 そのS姉さんが、僕のネットビジネス構想を聴いて、「そりゃ、Nさんにもぜひ

          ハッシー君のネットビジネス奮闘記(3) いよいよ三人体制で船出する!

          ゴルゴ13

          『ゴルゴ13』の作者、さいとう・たかおさんが亡くなった。84歳であったそうである。ご冥福をお祈り致します。ゴルゴの本名(?出生は謎である)はデューク東郷であるが、この東郷という苗字はさいとうさんの中学時代の恩師のお名前だそうである。 ゴルゴ13を睡眠薬代わりに読んでいたのはずいぶん昔のことであるが、延々と続く物語の最後はどうなるのかという読者の問いに、それは用意してあるという返事をされたという話を、何となく覚えている。しかし、作者の方が先に亡くなってしまった。続きはどうなるの

          ノーベル賞

          遅ればせながら、真鍋淑郎先生、2021年ノーベル物理学賞受賞おめでとうございます。とはいえ、今回のニュースを聞くまでは、真鍋先生のことは知りませんでした。正直のところ、研究の内容もきちんと理解したとは言えません。高校物理の範疇で分ければ、物理というよりは地学の分野ですから、僕の関心からはおよそ遠い所にありました。しかし、真面目に情熱を持って研究に没頭する学者先生が大金を手にすることは、大いに喜ばしいことです。ノーベル財団はもっともっと沢山の真面目で優秀な学者先生にお金を配って

          バックギャモン

          バックギャモンというボードゲームの名前を知っている人は多いと思うが、どんなゲームかはあまり知られていないのではなかろうか。僕もじつはどんなゲームなのか詳しくは知らない。しかしモノクロの昔の洋画で、酒場の賭博場の場面などでよく出てきたような記憶がある。 バックギャモンはひと言でいうなら、二人で競う双六のようなゲームである。2つのサイコロを振るのだから、ヤクザの世界を思い起こすであろう。しかし今日の朝日新聞の別刷り(be)の1面にバックギャモンの世界チャンピオン、望月正行さん(4