始まりの頃
うつ病発症のきっかけは2020年5月。
自分でも自分の異変を感じて、かかりつけのウィメンズクリニックに駆け込む。
そこで出された漢方薬2種類。
最初は漢方薬で治るなら、と安心した。
でも、漢方薬で治るほどうつ病は甘くなかった。
どんどん悪くなる体調。
夜中に目が覚めてしまう。
それからは生まれてこの方、感じたことのない不安感を抱えながら朝を迎える。
この当時は本当に朝が来るのが怖かった。
新しい一日が始まるのが怖かった。
ちょうど三浦春馬さんが亡くなった頃で、とても他人事とは思えなかった。
「消えたい…」
そんな思いに終日駆られていた。
「ウィメンズクリニックではダメだ、手に負えない」とメンタルクリニックの門を叩いたのは8月も下旬の暑い頃。
ここで初めてSSRIと抗精神病薬を処方される。
「今度こそ効くに違いない」と期待を寄せた。
でも…
効かなかった。