増え続ける薬
2020年8月から2021年1月まで通ったメンタルクリニック。
先生も悪くはない感じで、カウンセラーの人も良い様に感じて、診察とカウンセリングをそれぞれ週1で通っていた。
これだけ頻繁に通って治療を受ければ早く良くなると信じていた。良くなって欲しいと願っていた。
処方される薬の量は日を追うごとにどんどん増えて行った。
そこまで副作用で苦しまなかった代わりに効果もほとんど感じていなかった。
死にたくて死にたくて仕方がなかった。
残された家族への影響とか、いざ死ぬ時の具体的な方法というのを考えられてた訳ではない。
ただ自分が光の粒になってすっと消えてしまえれば…最初から私という存在なんて無かったことに出来れば…そんなことばかり考えていた。
生きていることが辛くて辛くて仕方がなかった。
SSRIも抗精神病薬も効かず、アモキサンという三環系抗うつ薬を処方された。
「成人は1日主成分として25~75mgから始め、年齢・症状により1日150mgを超えない範囲で適宜増減されますが、まれに300mgまで増量されることがあります。」
この薬を私は250mgまで処方された。
でも効かなかった。
この250mgという量は、あとからかかった別の精神科医によると「あまり他の先生を悪くは言いたくないけど…」という量だったらしい。
処方に疑問を持った家族の勧めで総合病院の精神科を2件回った。
その内の1件が精神科部長に診てもらえるということで、診察先を切り替えることになった。
私としては、その総合病院の方が信頼が出来るから、というのでも無かった。
もう、ただこの苦しさから逃れたい一心だった。
どこに希望の光があるのか、全然わからなかった。