「普通」からの転落
入院したことで、仕事を休職し、ギリギリ保っていた「普通」の生活を手放し、うつ病患者であることを真正面から受け入れなければならなくなった。
入院中に、たまらなくなって、同じくうつ病で入院していた方に「私は本当はこんなところに居る人間じゃないんです。明るくて元気で、普通に暮らしていたのに…」とこぼしたことがあった。
その人は優しい口調で「私、普通って一番難しいと思ってるの」と返した。
「普通」。
今でも昔の写真を見るのが辛い。
私が「普通」だったころ。うつ病なんて言葉とは遠い遠い、眩しいくらいの笑顔の元気な私。
いつか「普通」に戻れる日が来るのだろうか。
何でうつ病なんかになってしまったんだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?