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合唱コンクール


合唱コンが普通に始まり、普通に終わった。

結果は銅賞。生徒たちは金賞を目指して日々練習を頑張っていたが、今年も僅かに届かず…。終わった後に悔しくて泣いている者もいた。

それでも立派な銅賞。正直今年はダントツ最下位の可能性も大いにあると思っていたので、たとえ銅賞。だとしても生徒たちの努力が賞状という形で残ったこと、本当にありがたい限りである。

もちろん担任である私もクラスを良い方向に導けるように奮闘はした。でも今年に限って言えば、銅賞は担任の力ではなく生徒たちが自分たちの努力で勝ち取ったものだと言える。

個人的には、夏前に大きなトラブルがあって崩壊しかけていた我がクラスが、この合唱コンを通じて一気にまとまっていく様子が見てとれたことが心底嬉しかった。

そして担任としては、この合唱コンでの経験を今後の学校生活に繋げていかなければならないと思う。

毎年思うことだが、教師の仕事は99%が大変なことばかりだが、残りの1%があまりにも大きな感動を生んでくれるので、この仕事を続けていける。そんなことを改めて実感した次第である。

また明日から大変な日々が続いていくことは間違いないが、今日のこの日の感動を忘れないようにしたい。

と同時に、中堅としては賞のとれなかったクラスの担任や生徒たちの思いも汲んで、自身の身の振り方に配慮していきたい。

さて、一つの節目が終わり、このクラスの担任でいられる期間も残り数ヶ月となってきた。

今回のような感動経験を共有してしまうと、生徒たちとお別れすることが一層寂しくなる。

しかし、たくさん悩んで、何度も病んで、ようやく家族のために育休をとることを決めたのだ。だから何があっても今更この決断を変えることはない。

残された時間で、ここからさらにクラスを良くしていこう。それが自分に与えられた使命だと言える。

と同時に、後任の担任の先生が引き継ぎやすいように少しずつ体制を整えていかねばならない。「立つ鳥跡を濁さず」である。

何はともあれ、今年も体育祭と合唱コンクールという二大行事でトロフィーをとらせてくれた生徒たちに感謝。さぁ、明日からまた頑張ろう!

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