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そうだよね、つらいよね。苦しいよね。がんばったね。

偶然、隣に座っていた女の子が気分がわるそうにしていた。

付き添いに、親御さんらしき人がおり、

○○した方がいい。

そんなの放っておけばいい。

等々のアドバイスを連発していた。嫌な予感がした。

やがて彼女は過呼吸になり始めてしまった。

おそらく、生まれてからずっと、悩みを打ち明ければ、ああした方がいい。こうした方がいい。スタンスの愛情を受けてきたのだと思う。

しかし、その愛は、

今のあなたのままではダメだ。もっと変わらなきゃ。の愛だ。

違う違う。

彼女の欲しい言葉は、

しんどいね。辛いね。よく頑張ってるよ。

なんだと思う。

何かしてあげたいが、見知らぬおばはん(私)が付き添いの人をさしおいて、でしゃばるのも何か違うか…と悶々とする。

でも、心の中では、わかる。過呼吸の苦しさってなった人にしか分からない。辛いよね。しんどいよね。よく頑張ってるよ。と、唱え続けた。

そうか、私が外で体調を崩していても、誰かがぞっと心の中で優しい言葉を唱えてくれているかもしれない。

目には見えないが、実は優しい世界が広がっているのかもしれない。

そう思うと少し安心する。

人を信用できる。

彼女のおかげで、救われたのは私だった。

どこの誰かはわからないが、ありがとう。

症状が快方に向かうことを祈っています。

幸せになってね。


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