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無色透明になる。

どう頑張っても、太刀打ちできない
事がある。

努力とか、忍耐とか、
そういう人間的な何かをし尽くしたと
しても、
やはり勝てないものがある。

不可抵抗な事は平気で起きる。
究極には、死もその一例だ。

結局、感服するしかない。
どれだけ綿密に計画しても、
計画通りに事は進まない。
仮に進んでいたら、どこかに無理な
圧力がかかり、何が歪み始めている
可能性がある。
その歪みは、少しずつ酷くなり、
気がついた時にはもはや修復不能となり、
何がいけなかったのかと回顧する間も無く
ひたすら次の計画を練り続けねば、息耐えて
しまうような自転車操業に陥る。

しかし、うまくいかない事が起こると、
もはや無意識下でうっかり原因を探り
問題視し、改善の策を練り始めてしまう
自分がいる。

もう、そういうの、やめたい。

私はただ起きる事を眺め、
プロパガンダや、常識、場の空気、
誰かからの期待の色に染まらない
無色透明な人間になりたい。

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