ちょっとしたことに「くすっと」笑える世の中であってほしい
大喜利に出会った昨年の今頃
私はtwitchというゲーム配信プラットフォームで活動する、いわゆる「配信者」と呼ばれる生き物です。
twitchでは、多くの配信者が自分の好きな「ゲーム」を配信するのが一般的で、私もその中のひとりでした。しかも、当時はプロゲーミングチームに所属しそれを生業としていました。
そんなとき、twitch配信者を集めて「大喜利」をするという一風変わった企画に招待されます。
それまでの私は「自分のコミュニティを大きくして、如何に多くの人に私のゲーム活動を認知してもらうか」というところにフォーカスしていましたが、この大喜利企画に参加してから徐々にその考えは変わっていきました。
さして興味もないような入れ替わり立ち替わりの100名に見てもらうより、「10人のコアなファンに思いっきり楽しんでもらえるコンテンツ」づくりを目指したいという思いが大きくなっていったのです。
そして生まれた「大喜利配信じょりっぽん!」
配信のいいところは一方的な情報の押しつけではなく、視聴者との双方向のやりとりであると思います。
「大喜利配信じょりっぽん!」においては、主役は「視聴者」です。私は配信をまわす、いわゆるMCとして立ち回り、視聴者がお題に対する回答をしていき、視聴者みんなで配信を形作っていきます。
視聴者による回答がダイレクトに配信に干渉できるよう、回答用のチャットコメントがそのまま配信画面に反映され、それに対して少しでも「くすっと」きたら「じょりっぽん!」のカットインを視聴者がワンボタンで入れることができることができるようなシステムをつくりました。
「大喜利配信じょりっぽん!」は、お笑い芸人によるいわゆる競技的なプロの大喜利ではなく、素人が集まる大喜利です。
そこで、私の大喜利配信においては、配信を通じて「じょりっぽん!」の累積回数を表示することで、「みんなで一体となって大喜利を楽しむ」という方向性を確立しました。
カードゲームおじさんから大喜利おじさんとして認知されるように
昨年度にチームを脱退するまでは、カードゲーマーとして活動していましたが、今となっては「大喜利の人」としての認知をされることが多くなりました。
くだらないことで笑いあえる世の中であってほしい
ゲームの中でもe-sportsという競技性の高い界隈にいると、どうしても殺伐な人間関係やコミュニティーに身を置かざるおえず、精神は削られる一方でした。いまの世の中自体も、そういう傾向にあると思います。
私はそんな世の中にあっても、学生の頃のように、くだらないことで笑い飛ばせる「大喜利」に未来をみています。