ウォータースライダーの悪夢
私はですね、冬より夏派です。
日が長いのが一番うれしいですね!いつまでも空が明るい。エネルギーに満ち溢れていて気持ちも明るくなります。
海とかプールとか花火とか、夏っぽいものが一式好きです。
それで毎年、海かプールかどっちかには行くんですが、事件は三年三ヶ月前に起こりました・・・
2019年の9月、プチ旅行のお泊まりで岡山のレジャープールに遊びに行った時のことです。
子供以上に遊ぶが私のモットーなので、もちろんウォータースライダーに乗りますよね?
私はいつものようにスキップしながらスネを階段にぶつけながら駆け上がっていきました。
スライダーの注意書きの看板があります。座って滑るか、寝転んで滑るかするようにと書いてありました。
グアムのプールに行ったときは、どんな滑り方をしても自己責任ということで特に制限はなかったので、正座して滑ったり反対向きで滑ったりとにかく日本ではできない滑り方をいろいろやって楽しみました。
しかし、ここは日本。私もいい大人なので、注意書きに反するようなことはしません。
ちゃんと座って滑りました。
するとどうでしょう・・・・?
下まで滑り下りて、スライダーの穴から出てきたときには私は血まみれになっていました。
ちゃんと注意書きを守ったのに・・・
すぐに救護室に行きました。
出血は頭からでした。
救護室のおばちゃんもスライダーでこのような事故が起きたのは初めてなのでしょう。
「なぜ?一体どうして?スライダーでどうやったらこんなケガが起こるの?」
と、問い詰められます。わたしがききたい。
そして縫う必要があるからすぐ病院に行ってと言われました。救護室のおっさんが病院までの行き先を私に懇切丁寧に教えてくれます。「まっすぐいって最初の信号を右にいって、そのあと○○っていうのが見えてきたらそこから二つ目の信号を・・・」とかなんとか言っています。
ズキズキして意識朦朧としてきているので、正直道順なんてどうでもよかったです。ナビあるし、運転して病院まで連れてってくれるのは一緒にきてる友達だし。なぜ私に向かって言うのか。
一生懸命に道順を繰り返し教え込むおっさんにイライラしながらも、この人は親切で教えてくれているんだから聞かないと、と律儀にうなずくわたし。
やっとおっさんから解放され病院につきます。
施設から病院に連絡を入れてもらっていたので、着いてすぐに診察室に呼ばれました。
「おー派手にやったねえ!」妙に明るい医師。
「ちょっとお連れさん呼んできて」看護師に向かって医師が言います。
医者がお連れさんを呼ぶというのは、相当な何かがあったときでは!?
たとえば手術のための同意書にサインとか、なんかそんなのがあるときに呼ばれるのでは!?
そんなに事態は深刻なのかとすっかり私はビビっていました。
連れが入ってきて、医師が言った言葉。
それは・・・・
「見てほらここ。こーんなになってるよ」
私のパッカーン開いた頭部を指さしながら言います。
「じゃあもういいよ。待合室で待ってて」
そう言って患部を見せるだけ見せて帰らせました。
おい! なんのために呼んだんだよ!!
患部のお披露目会かよ!!
その後医師によって無事縫われて、ちゃんと宿にも泊まって帰りました。シャワー浴びれないので血だらけの髪のまま、タオルひいて寝ました。
あんな医師でしたが腕はたしかだったようで、今はどこに傷口があるのかすらわからないほどきれいに縫ってくれていました。
ですがあの事件以降、私がもうウォータースライダーに乗ることは……
余談ですが、なぜそんなことになったのかを考えてみました。
状況的にはこんな感じでした。
スライダーのむき出し部分から筒部分に入ったとき頭に強い衝撃がきて痛い!って思ったあと目の前が真っ白になりました。頭をぶつけたって思いました。そして筒から出てきたらホラー映画状態になっていました。
このとき私は頑なに座り姿勢をしていました。それが原因だったのだと思います。
カーブがあって体が揺られたとき、自然な流れとしてはバランスを崩して座っている体勢から寝転んだ体勢に変わるはずなんです。
なのに私は「ジムに行って鍛えてるし。今こそ体幹見せるとき!」と丹田に力を込め、頑なに座り姿勢を崩しませんでした。
そのせいで前のめりになった頭部が、揺られた勢いでスライダーの筒の壁に激突したのだろうと思われます。
これって私が悪いの??
丹田に力いれた私が悪いの??
と、少々納得のいかないところもありますが、みなさんも頑なに座位を保つのは危険なのでしないようにしましょう。
(おわり)
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