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年寄りのみた月9「真夏のシンデレラ」

 老人といえども、かつては紅顔の美少年、恋愛経験も何度かはある。心臓の関係ではなく、胸が苦しくなることもある。

 歳を取り過ぎたせいか、目は若い女性の方にばかり行ってしまい、男性連中に向ける目は厳しくなったしまう。

 鎌倉が好きな者としては・・・湘南は田舎か(怒)。湘南に住む学歴のない明るい田舎娘という設定には、チョットばかりイラッとする。しかも湘南の若者はろくに仕事もしないで、フラフラしてる。都会に住む研修医や司法浪人も、アッという間に湘南に来てしまう。

 夏海の幼なじみの大工の匠君、いつも夏海を見守るのは良いのだが、平日から私服でフラフラしてて、生活は親のすねかじりなのか。この年齢で大工を目指すのは偉いが、こんな仕事もしないで、女の周りをフラついているようでは、将来はほぼ決まりかな。少なくとも、親としてはこういう男はダメだ。

 研修医の修も、この年齢で研修医ならば、もっとも忙しい、様々な状況に応じた経験と、その事象の勉強も大事な時期だ。恋愛が下手でも気を取られても若いときは仕方ないが、昼間っから病院にも行かずに部屋の中や、湘南に行ったり、頭が良くても医者にはむいてない。

 司法浪人の守は、好きな女性への想いからフリーターを辞めて、本格的に司法試験を目指す。少しまともかな、ずっと親がかりだったのだろうが、目標を定めて進み出すって、青年らしくて好感が抱ける。

 東大出の大手建築会社の次期社長、高学歴で高収入の健人と明るいシッカリ屋の夏海だが、常識的にみて絶対に上手くいかない。育った環境と両家の違いが離れすぎてる。どちらかが現状を完全に捨てる覚悟がないと、しだいに離れていく。気持ちが優しいと、時間の経過とともに傷が深くなる。

 健人の両親が夏海の家に会いに行ったが、普通は親としては事前に相手の家の調査はするだろう。母親代わりに弟の面倒をみたり、店の切り盛りをしたり、普通は上手くい行かないだろう。夏海の母親が借金をしては逃げ回り、健人にからも借りようとした。この母親の存在だけで要注意だ。

 同僚でアメリカ帰りで、健人の父親からも絶大な信頼を受けてる皐月、普通はこちらで決まりだと思うが・・・。仕事が出来て、社長の健人の父からも信頼され、健人が好きなら、互いの打算も必要だと思う。

 好き嫌いよりも、より深く結婚までも見据えてなら、先ずは相手の家族を知ることが大切だけどね。今はイヤなら別れてしまえば良いから、余り考えないのかな。

 どうでも良いことだけど・・・、あの時にもう少し冷静であったなら、と思えることもあるんだけどね。ドラマとしてはその後の方も面白いのに。

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