入学式前のカットは慎重に!6歳のトラウマ
もうすぐ、卒園・卒業、入学シーズン。
我が家の息子も、この春幼稚園を卒園し、小学校に入学する。
卒園・入学を前に、美容室に行く方が多いだろう。
6歳だったわたしから 全国の親御さんに 声を大にして伝えたい。
卒園・入学前のヘアカットは、いつも以上に慎重に!!
とくに、今まで利用したことのない美容室でカットするなら、カットしてくれる方の腕前をちゃんと確認し、希望のヘアスタイルを明確に伝えることをオススメしたい。
失敗したら、子どもの心に一生残り続けるトラウマになるから…
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今から、30年ほど前、入学式を数日後に控えたわたしは、母と一緒に美容室に行くことになった。
それまでは肩よりちょっと長いくらいの髪の長さで、わたしはわりとお気に入りだった。
その頃のわたしはセーラームーンが大好きだったし、長い髪の毛や二つ結びが大好きで、憧れだった。
自分より髪の毛の長い女の子をついつい目で追ってしまうし、長い髪の毛に髪飾りって可愛いなぁっと思っていた。
だけど、小さいわたしは自分の要望を強く伝えるような子ではなかった。
その日は、今まで行ったことのない美容室。
駅のそばにある、昔からありそうな美容室だった。なぜ、そこを選んだのかはわからない。そこが目に入ったからなのだろうか?
美容室には、一人のおじさんがいた。〈子ども目線なので、おじさんという表記でごめんなさい〉
かっこいい美容師さんのお兄さんというより、記憶ではおそらく50代以上の男性だった。
わたしは、「女の人がよかったな・・・」と思った。
「どんな髪型にします?」
「もうすぐ入学式なので、もう少し短くして、可愛くお願いします」
そんなことを母は言った。おじさんは
「そうだよね~体育もあるし、可愛くしたいね!」
と言いながら、ハサミで切り始めた。
あれ?
・・・あれ?
・・・どんどん短くなっていく。
わたしは、だんだん不安になってきた。
目が見えにくいので今どれほど切ったのかはわからない。
でもでも、さっきからすごい量の髪の毛落ちてる。
なんで?わたし長い髪の毛がいいのに!!
そう思っていたが、あっという間に切り終わり、
「はいっ!可愛くなったね!」
おじさんにカット終了を告げられ、頭を触って呆然とした。
それから、わたしは母の手を引っ張り、逃げるように、走るように駅のトイレに向かった。
鏡を見るために。
あの美容室には一分一秒も長くいたくなかったから、駅のトイレの鏡の前に走ったのだ。
「・・・なんで?・・・なんで?うわ~ん!!」
鏡を覗いているわたしの短い髪型がぼんやり記憶にあり、
母が必死に慰めている姿が記憶に残っている。
「リコちゃん!可愛いよ!!大丈夫、可愛いから!!」
そう何度も言われた気がするが、わたしの頭はパニック!
鏡に映る、ワカメちゃんのような、いや、男の子のような自分のヘアスタイルを見て、ただただ悲しくて泣いていた。
可愛い入学式のお洋服を着て、長い髪の毛に髪飾りをつけたかったのだ。
***
6歳の女の子は乙女だ。可愛さに憧れている。
6歳の男の子は…うちの場合は恐竜のような強いもの、つまりかっこいいものに憧れている。
だから、これから卒園・入学を前に髪の毛をカットする場合は、子どもと一緒にヘアカタログを見て、髪型を決めるのが一番だ。
子どもにも、なりたいスタイルがあるのだ。
お気に入りの髪型で、ピカピカの一年生になりたいのだ。
明後日、息子と美容室に行く。
いつもの美容師さんでお上手なので問題ないと思うが、念には念を押して、かっこよくお願いしなくては!
全国の卒園・入学前のパパママも、自分のヘアスタイル以上に子どものヘアスタイルに力を入れてあげてほしい。
わくわくの可愛い・かっこいい1年生になるために…★
【おまけ】
もちろん、あの美容室を選んだ母は悪くないし、母は今でも「あのときのあのヘアスタイルだって可愛かったって~!!」「満開の桜の下で笑うこの写真を見て。可愛いでしょう💛」と自信満々に言ってくれている。なので、まぁあのスタイルでも、間違いではなかったと信じたい。
…でも。…でも。でも…!!!!
どうか皆さん、ご注意くださいね🍀
*○○について思うことさんより、本記事をこの企画に応募してはどうか、とのコメントをいただいたので、恐る恐る参加させていただきます。〈ドキドキ ドキドキ〉