未来に残したいものーオンライン授業参観ーその理由
息子が1年生になってから、学校に行っての参観と、オンライン授業参観とすでに数回経験してきた。
弱視のわたしとしては、オンライン授業参観の方が子どもの成長をしっかりと見ることができてありがたい。
クラスに3台以上のタブレットを置いてくれ、自分の子どもに近い画面をメイン画面に映して見ることができるから、1時間しっかりと子どもの様子を目で追えるのだ。
椅子に座りながら。スマホのカメラでときに拡大したり、動画を撮影しながら。
見えづらくても、しっかり子どもの勉強している姿を見ることができる。お友達の様子も先生の授業もちゃんと見る余裕がある。
子どもが手を挙げれば、すかさず写真&動画。記念に残そう。
子どもが帰ってきたら、画面越しにしっかり見たこと、どこかどうかっこよかったか伝えることができる。
「あなたさ、マスクいじってたでしょー」
なんて、余計なことまで言える。見えるから!弱視でも見えるから!息子よ、ママだってちゃーんと見ているんだからね!って胸を張れる!
あぁ、今の時代の親でよかった。
コロナ後の世の中にもいいことあるねぇ~とひとり喜んでいる。
でも。この感覚は、弱視で見えづらいからだから?
やっぱり、多くの保護者は、来校型授業参観を望む方が多いのだろうか?
学校からのお便りにも、「せっかく来校していただきたかったのですが」と書いてある。わたしは嬉しいんだけど、皆さんは残念なのだろうか・・・。
となると、いつか、コロナが収まった世の中になれば、オンライン授業参観はなくなるのだろうか・・・?
できることならば。選択制で残してほしい。
教室で、リアルで、子どもをしっかりと見れる親もいれば、わたしのように家でじっくりと見たい親もいる。
きっと、目が見えづらいとか、耳が聞こえづらいとか、障がいがあるからこその理由の保護者だけではなくて。
忙しくて学校に行くのが大変だから仕事の合間に見たいとか、幼い弟妹を預けられないからとか、他にもオンライン授業参観で嬉しい方もいるはずだから。
選択制でオンライン授業参観が残ってほしいと切に願っている。
コロナが収まったあとも、弱視や難聴のわたしのようなどこかの誰かが親になるはずだ。今の若い弱視の子たちにも、しっかりと子どもの成長を見られる環境を残したい。
いまわたしがこうやって自分の子育てを書いて、書くだけじゃなくて、どんどん行動していかないといけない意味。
それは、未来の弱視や難聴のある誰かの子育てが、わたしの子育てよりももっと負担が少なくて楽しいものになってほしいから。
未来に残してほしいもの!オンライン授業参観!
画面越しでも、しっかりと子ども見られる幸せ。
残したい。
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◇沢山の方に知ってほしい視覚障害者の料理について
「視覚障がいがあると料理ができない」という偏見や誤解をなくしたいという声など、様々な意見をいただき、私もほんとにその通りだし、自分にできることをしていきたいと思いました。
そして、こちらの記事を山本ゆりさんにTwitterでご紹介いただきました!
ぜひご覧ください。