「匣」2020年10月15日の日記
いやー早起きした。久々に5時くらいに起きた。早い出勤時間だったので仕方がないが、生活リズムが狂うとなんだか1日が長く感じる。
最近本当にエネルギーが無いので22時くらいには眠くなってしまう。どうしたらいいのか...全部冬のせいにしてもいいのだろうか?
とにかく「書く」習慣をつけたくて日記を徐々に再開していきたいと思っている。時間がないという言い訳は横に置きつつ、できるだけ書いていきたいなあ。
僕は日記を書く上で1000字付近で書く、というのをモットーにしている。短すぎても読む気力が失せるだろうし、長いとだらだらした感じになるからだ。
時々「短くなった」と書いているときは500字くらいしか書けなかったときだ。
無理したら書けるんだけど、そんな文章出したくないというエゴもある。だから、字数を減らしてしまうこともある。
何か映画を見ようかと思ってアマプラを巡回したが、イマイチ食指が動かず、ひとまず士気を上げる為だけにロッキーホラーショーの「タイムワープ」のダンスだけ見た。
ロッキーホラーショーのあのチープなのにゴージャスなところが大好きで、なんでもありのカオス空間を全員が楽しんでいるのがたまらない。ああいう空気感に浸りたい。日本でやったミュージカルバージョンも見たいけれど映像化されていないのが残念だ。
祖父の容態が良くないとのことで、取り急ぎ帰省することにした。もちろん会う事はできないが、なんとなく近くにいる方が良い気がしたからだ。
帰省の電車で、向かいに座った老人が箱状のトランクを膝に乗せていた。どきり、とした。
別に老人が箱に話しかけたり、笑いかけたりしない事もわかっていたが、夢みがちな僕は少しだけ期待した。
ほう、と匣のなかから声が聞こえる事はなく、老人は3駅程度で降りていった。
安堵する僕と残念な気持ちになる僕がいた。
ほう、と聲がして。
「聞こえましたか」と言われてしまったら。
彼岸から帰ってこられなくなってしまうところだった。
これでよかったのだ、と自分に言い聞かせてこのじっとりと喉の奥が渇く感覚を誤魔化すことにしよう。