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2020/6/22の日記

雨である。
酷く陰鬱とした気持ちで目を醒ました。
雨のせいではない。
むしろ雨は好きである。

得体の知れない焦燥感がまた襲ってくる。時々来るその「波」が今まさに到来して僕を飲み込もうとしているのである。

不思議な強迫観念があるもので、作り上げたものを一瞬で消し去りたい、あるいは別のものに塗り替えたいと思う。
それが今回は顕著に出ている。

したい髪型があったので伸ばしていた髪を切ってしまった。
スッキリするわけでもなく、思うような髪型にもならなかったので特に何も思わなかった。

いつもと違うことをしてみた。
僕は生きているのが申し訳ないので、独りで外食が出来ない。「一人ならコンビニ飯でも食ってろよ」「ぼっちなのに2人席座りやがって」という店員の声が聞こえてくるような気がして申し訳なくなる。僕一人のために食事を作ってもらって、運んでもらって、食器を洗ってもらって、愛想笑いをしてもらうのも申し訳ない。だから、独りの時の食事は何も食べないか、コンビニで何かを買うかになる。
そんな僕が、勇気を出してカフェに行ってみた。
余り忙しそうじゃなかったのが幸いして、そこまで死にたくはならなかった。でもやっぱりあまり好きじゃなかった。

沈んだ波の時は、何もできなくなる。
出勤したが、仕事も手に着かない。一人勤務なのをいい事に、ただずっとぼうっとしている。
普通の仕事は出来ないとつくづく思う。
そんな自分が嫌になる。

でも、こんな時じゃないと僕は文字を書けない。
今日文章を書こうと思ったのも、どうしようもなくなって、このままじゃ本当に死んでしまうと思ったからだ。
本当にギリギリになる前に、とりとめのない僕の頭の中を少しだけ記しておこうと思った。

最近は衰退している。
感性が死んでいく音がする。
何がいけないかわからない。

僕自身が僕のことを理解していないのに、何かが出来るわけがない。
解決したい自分と、解決しなくていいと思っている自分が居てやっぱり二極化する。

「病む」という言葉を使ってしまえば簡単で伝わりやすいと思うが、それで片付けられるのは正直心外でもある。
そういう、変なプライドだけはある。

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鬼堂廻
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