「精神と時の部屋」2020年5月6日の日記
何が悪いわけでもなく、なんとなくSNSをながめていたら朝だった。微睡のような、睡眠のような、よくわからない場所を浮遊したのちに朝日を浴びて起きた。
変な夢を見た。
自分が何かの修行の身で、滝壺のそばにいる。横には師匠らしきおじいさんが居て、そのおじいさんが「早く飛び込め」と急かしてくる。こんな滝壺に入ったら死ぬのは目に見えているじゃないか、と不思議に思っておじいさんを見ると、殺したいんだろうな、という目をしていた。
死んで欲しいのか、じゃあ死んでやろうか。と半ば自棄になって変なサービス精神が生まれて飛び込もうとした。
その瞬間、いきり立ったおじいさんが僕を突き落とそうと一歩踏み出したところで足を滑らせて落ちていった。水の音しか聞こえない。おじいさんは死んだのだろうな、と思い、驚くほど恐怖も悲しみも動揺も無いまま滝壺を去る。人が死ぬときの表情はなかなか味があるもんだなあ、と思う夢だった。
夢の中の自分がサイコパスすぎて背筋が寒くなった。
今日はなかなか怠惰な1日だったと思う。ソシャゲのイベントを走って、SNSで友人と交流して、犬氏のnoteを読んで撃沈していた。
本当に、あの人は怪物だ。あんなに読ませる文章を書けるのはすごい。
僕は俗に言う「社会不適合者」の烙印を押されている、あるいは押されそうにある人間に興味がある。見る人が見れば不謹慎だと怒りそうなのだが、そう言う彼らの性質を見るのが好きだ。自分もそういう人たちと同じ根本を持っているという自負があるので、余計に気になるのかもしれない。動物園の動物を見るような気持ちだが、いつその檻が壊れて「お前も動物なんだよ」と知らされるかわからないので事前に前情報を仕入れておこうとする感情なのかもしれない。
ホームレスルポライターの村田らむという人がいる。
彼は「樹海レポ」「ホームレスインタビュー」などかなりアンダーグラウンドと称される分野の記事を得意としている。彼の文章は面白く、取材内容も凝っていて見応えがある。僕は自尊心がボロボロになった時、彼の記事を読みに行く。それはあくまで「自分の未来を見る」ための行為だ。僕もいずれこうなるのかもしれないな、と思い、もしそうなったときどうしたらいいのかの情報集めをしている。自分の知らない世界を知るということは勉強になる。知らないよりも知っているものが多い方が良いと思っている。
彼の東洋経済の記事はかなり読みやすいので是非見てみてほしい。