京都紀行文④
4日目の朝である。あいにくの曇天だがまだ泣き出しはしないらしい。安心した。ホテルの食堂で流れているニュースを見ながら朝食を摂り、今日の予定をぼんやり頭の中に描いていく。行きたい場所は決まっているので後はどう回るかである――(3日目はこちら)
八木邸
今日は新選組巡りをすると決めていたので、まずはホテルの西側に位置する八木邸へ向かうことにした。一駅分電車に乗って四条大宮へと到着し、住宅街を縫うようにして歩いていくと八木邸は現れる。
八木邸は新選組の屯所となっていた場所であり、初代局長・芹沢鴨暗殺の地でも有名である。しかも足を運んだ日は芹沢鴨が暗殺されたとされている日だった。なんという偶然。
八木邸の入館チケットは見学後にお抹茶とお菓子がもらえるので嬉しい。邸内は写真撮影禁止なので写真はない。管理者のお姉さんのガイドを聞きながら幕末に思いを馳せる。
八木邸をあとにし、壬生寺へ向かうが近藤勇の胸像のある塚はコロナの影響で閉鎖されていた。残念。
なかなかコロナの影響で開いていない場所が多い。山南さんのお墓がある光縁寺もコロナの影響で参拝できなかった。辛いね。
霊山博物館
そこからバスに乗り、祇園四条の方へ。またねねの道あたりを歩きながら霊山博物館へと向かう。
幕末維新ミュージアム・霊山博物館は坂本龍馬のお墓の近くにある。急勾配な坂道を上るとその建物は現れ、維新の風を吹かせてくる。土方歳三の刀があったり、近藤勇の鎖帷子があったり、池田屋事件の再現ジオラマがあったりと大興奮の博物館である。
じっくり見入った後は八坂の塔方面へと下ることにした。
途中、御陵衛士屯所後の石碑があったので撮っておいた。
八坂の塔~小休止
祇園のシンボルともいえる八坂の塔。この坂を上っていくと清水寺へ行ける。見事なまでに人がいない。凄いと思わんかね。
五条の方へ歩いていくと、レトロで可愛い喫茶店が現れた。ちょうどおなかも空いていたので入店。ゆったりとジャズの流れる空間でホットアップルパイとアイスレモンティーを頂いた。
伏見稲荷大社
清水五条から京阪本線に乗って伏見稲荷大社へ。こいつ何回伏見稲荷大社へ行くんだよって思われるかもしれないが、しょうがないだろ、好きなんだから。という事で、再び登山することに。やっぱり人がいない。凄い光景だ。
15時くらいから登り始めたので案外早く山頂まで登ることが出来た。のんびり下山しながら、ちょっと時間が余ったのでいつも行かない道を行く。ますます人がいなくなっていくのが面白い。
若干雨がぱらついていたが途中から止んだ。
推し①
推し②
四条まで行くなら京都駅に寄ったほうが乗り換えが楽だったので京都駅へ。ついでに夕飯も食べてしまう事に。八条口の方にあるお寿司屋さんで食べた。
ホテル
ホテルへ戻り、ぼんやりストロングゼロ片手にタバコを吸っていると雨が降ってきた。明日でもう帰らなきゃいけないのか…と哀しくなる。帰りたくないなあ。
(続く)