食のこと　塩　その２

～食のこと　塩　その２～
前回、塩のことを書きました。
 
近年は、精製塩が体に悪いことがコンセンサスになりつつあり、塩も「ちゃんとしたもの」を使う人が多くなりました。残念ながら、安いスナック菓子では、安い精製塩が大量に使われていますし、ラーメンのスープにも大量の精製塩が使われています。ジャンクフードはまっさきにやめるべきですし、ラーメンのスープは自然塩かそれを原料にしたちゃんとした醤油でとるほうがよいですね。食卓の塩や醤油を精製塩から天日干し塩へ変えても、外食やスーパーで買いものをすれば、もれなく精製塩を摂取することになってしまい、ことは深刻です。ですので１）食卓では調味料にこだわるのがよくて、２）さらに精製塩が入っている加工食品や菓子は控えるのがよいと思います。
 
高血圧の方々が減塩で頑張っていますが、精製塩では塩化ナトリウムを単独で摂取することになります。ナトリウムが血圧を高めるので、よくないのですが、太陽と風で作られた天日干しの海水塩・自然塩ではカリウムが含まれるため、血圧はそれほど高まりません。減塩の必要性も薄まります。
 
https://nara.med.or.jp/for_residents/16496/
 
上リンクは奈良医師会のコラムです。
 
最近になって、カリウムはナトリウムを排出する働きがあることがわかったのです。
精製塩を使うから、日に１０ｇが平均的な摂取であるのに、それを６ｇまで落とせとか言われて頑張って減塩するということが起こっています。カリウムを含む天日干しの海水塩にすれば１０ｇ程度とってもカリウムがナトリウムを排出してくれるので減塩の必要がないということになります。
 
カリウムの含有という意味では、天日干しの塩がもっともよく、岩塩は天日干しよりもカリウム含有度は劣ります。
ただ、岩塩にはちゃんとカリウムは含まれます。
海水を釜で炊いた塩も低温ならマシです。
焼き塩は、効率を求めて高温で焼くため、ミネラル等が変質してしまいます。使わないほうがよいと思います。
精製塩はあまり使うべきではないと思いますが、知らず知らずのうちに、加工食品や菓子類に含まれています。ですので、調味料にこだわり手作りのもので食事をとるのが理想かなと考えています。