SNS上に拡散されるフェイクニュース その対策
はじめに
「SNSやインターネット」が、重要な情報源となって久しい昨今。弊社が行った独自調査でも、「災害時の情報収集源」として、高齢者の方でも実に約6〜7割の方が「SNSやインターネット」を活用しています。
しかし、こうした「SNSやインターネット」には、デマやフェイクニュースといった、「嘘の情報」が存在していることも事実です。実際に、昨年の静岡県を襲った豪雨災害の際に、SNS上でデマ画像が投稿され、拡散されました。また、2016年の熊本地震に置いて、X(当時Twitter)に「動物園からライオンが逃げた」趣旨の写真付き投稿を行った会社員の男性が、偽計業務妨害で逮捕されています。
▶参考:弊社代表である米重のYahooニュース記事へ遷移します
災害時のみならず、平時にも、こうした投稿が行われています。
今月11月に、岸田首相の偽動画がSNS上で拡散されました。これは生成AIを使ったもので、日本テレビの番組ロゴやテロップにそっくりな表示となっており、パッと見ただけでは違和感のないものでした。この投稿は、社会問題化し、松野官房長官が会見で注意を呼びかける事態へ発展しています。
また、生成AIの発展に伴い、クオリティの高いフェイク画像も広まっています。マスコミ報道でも、誤ってフェイク画像を取り上げてしまうケースもでてきました。
このように、実際にフェイクニュースが拡散され、悪質なデマ・フェイクニュースの投稿者は逮捕されるケースがあったにも関わらず、こうした投稿は後を絶ちません。
デマやフェイクニュースの分類
弊社では、SNS上の投稿のうち、リスク情報のみを収集・分析し、配信する「FASTALERT」を提供しています。そのなかで、収集した情報のうち、デマやフェイクニュースと考えられる投稿を「デマ疑い情報」として記録し、用途をお聞かせいただいた上で、要望に応じてご提供しています。
「デマ疑い情報」二分類されるものは、「フェイク」「デマ」「うわさ・伝聞」「勘違い」の大きく4つの分類があると考えています。
その4つを、「悪意」と「コスト」で比較したものが、上記の表です。
「フェイク」「デマ」は悪意が強く、「うわさ・伝聞」「勘違い」は悪意が弱いものです。また、「フェイク」はゼロから投稿を作る必要があり、発信に係るコストが非常に高いです。「デマ」は、素材となる何らかの出来事があるものです。そのため、発信に係るコストはやや低くなります。
ポイントをご説明します。
まず、「フェイク」は、岸田首相の偽動画のような、投稿者がゼロから偽りの情報を作り上げた投稿です。これまで、動画の編集やプログラミングといったスキルを持ち、時間をかけなければ作れなかったものが、生成AIの発展により、コストをかけずに作り、投稿できるようになりました。この影響で、SNS上には多くの「フェイク」が拡散されています。
悪意はないのですが、事実とは異なる情報も投稿されます。「うわさ・伝聞」や「勘違い」というものです。これらは、自らが情報の発信源となってしまう可能性もあります。SNSなどに投稿する際は、本当に真実なのか、冷静に考える必要があります。
フェイクニュースから身を守るために
では、フェイクニュースかどうか、どのよう見破ればよいのでしょうか。そのヒントは、「取材」にあります。
テレビや新聞の記者は、様々な事象をそれぞれの専門において、「取材」しています。その作業の大半は、「確認」にあるとされています。取材対象の人の話を直接聞いたり、専門家にアポイントを取って事実かどうか、その裏にはどのような背景や仕組みがあるのかを確認しています。こうして、確認を積み重ね、真実を届けるというのが記者の仕事であるとされています。
ところが、記者ではない我々には、このような作業はできません。このときに役立つのも、SNSやインターネットです。行政機関や企業などの、信頼できるSNS公式アカウントや公式ページにある情報から、真実かどうかを「確認」することは、誰にでもできる作業です。
また、こうした「確認」できたことだけを、リポストなどで拡散するように心がけることで、自らがデマの拡散に加担することを防ぐことができます。
これらを積み重ね、SNS上に事実が拡散されることで、増え続けるフェイク・デマを抑えることに繋がります。
最後に
弊社が運営しているNewsDigestは、他のニュースアプリやマスコミ報道では知ることのできない情報を得ることのできる、新しいツールです。
取り上げる情報は、JX通信社が、AIと人の手で「確認」したもので、デマやフェイクニュースは除外されています。
ぜひ、お手持ちのスマートフォンにインストールいただき、身近な人やご自身のコミュニティを守るために、情報を収集し、発信していただければ幸いです。
また、プロ向け(toB)リスク情報サービス「FASTALERT」もご提供しています。増え続けるインターネット上のフェイクを、人力だけチェックすることは不可能です。AIが判定し、人間でWチェックをおこなうことで、信頼できる情報だけを「FASTALERT」で配信しています。現在「無償トライアル」をお試しいただけます!
ご関心のある方は、ぜひ以下からお問い合わせください。
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また、当社では他社との共同製品開発、API提供による技術協力にも積極的に取り組んでおります。ぜひ以下からお気軽にお問い合わせください。
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